読むと死ぬ本

彩藤アザミ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065404843
ISBN 10 : 4065404843
フォーマット
出版社
発行年月
2025年09月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

それでもこの本を開こうとするあなたへ。
お急ぎでない場合は、身辺の整理を済ませておくことを強くお勧めします。
正直なところ、どこまで読んだら「この本を読んだ」という判定になるのか判断しかねるのが心苦しいところです。

警告はしました。
かつてロシアには「読むと死ぬ本」が存在しました。
日本でも翻訳され、読者が本当に次々と亡くなっていったため発禁本となり、この世から消えた−−はずでした。
今、私の目の前に現れた一冊の本。
この本を開いたときから、私、彩藤アザミの運命は狂い始めたのです。


【あらすじ】
ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を書き、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ、担当編集の氷上さんに手渡すと、「実は見つけたんですよ、本物を。彩藤さん、読みたくありませんか‥‥?」と告げられた。本当に読むと死ぬというのだろうか。その呪いは本物なのだろうか。私は興味をひかれつつもその日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れた−−。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。いやだ、死にたくない。だれか助けてください。


【著者紹介】
彩藤アザミ : 1989年岩手県盛岡市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年『サナキの森』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のりすけ さん

    思うてたんと違う…というより、これはホラーじゃない。辛口でごめんなさい。主人公も精神と行動がぐちゃぐちゃで感情移入できないし、怖くもない。「今までとは違ったアプローチでホラーを」という意志でもって書き始めたのかもだが、うまく纏まらず、私は何を読まされているのか?と言う気にすらなってしまった。セージャ・ダビニフスって生者(聖者?)荼毘に付すってこと?

  • yukaring さん

    没入感はあるが陰々滅々としたストーリーが昏く重いモキュメンタリーホラー。『読むと死ぬ本』と呼ばれる本を執筆したダビニフスの生涯をドキュメンタリーとして書き上げた売れない作家の“私”。そして担当編集者、その本を発見したという女子大生、本に関わる人々の生活が侵食されていく。「後ろに誰もいませんか?」「見知らぬ老婆に話かけられませんでしたか?」などの警告が臨場感を高め不穏さを演出、根源的な恐怖を煽る。黒い人影や謎の老婆、本を読んだ人々の死の連鎖、開けば最後もう逃げられない。死は誰にでも訪れるものなのだから…。

  • さちこ さん

    葬式の場面で、生前に多くの人を笑わせた者ほど、最後は泣かれる、人生の答え合わせだとする描写が心に強く残った。呪われてもそうでなくても人は全員死ぬのだとわかった。

  • ピンポンダッシュ さん

    『読むと腹が立つ本』です! 久しぶりに「金返せ!」と思った(怒)! 「えっ、これで終わり?」「まさか、ウソでしょ?」「ホラーじゃないじゃん!」 すぐに「ブックオフ」に売りました(怒)! 図書館で借りれば十分だった(怒)! 講談社の宣伝や帯にダマされた(怒)!

  • ケイト さん

    う〜ん最近この手の本が多いなぁ〜。「読むな」と言われれば読みたくなる。「読むと死ぬ」と言われても読みたくなるかもしれない。結論は·····私もきっと死にます。

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彩藤アザミ

1989年岩手県盛岡市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年『サナキの森』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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