黄禍論 百年の系譜 講談社選書メチエ

廣部泉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065209219
ISBN 10 : 4065209218
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
廣部泉 ,  
追加情報
:
240p;19

内容詳細

日本と中国が結んで牙を剥き、西洋世界が飲み込まれる―日露戦争を契機に欧米社会に生まれた強迫観念は、とりわけアメリカにおいて社会の根底に刻まれた。国際連盟設立時における人種差別撤廃案の廃案、対日戦争計画策定、日系移民排斥、そして戦後の日米貿易摩擦…政治・外交に影を落とし続ける「人種主義的思考」とは何か。百年以上にわたる「黄色い禍」という言説の系譜を辿る。

目次 : 第1章 東洋人の群れ―「日中同盟」の悪夢/ 第2章 幻の「人種平等」―国際連盟設立と人種差別撤廃案、そして「排日移民法」/ 第3章 汎アジア主義の興隆と破綻/ 第4章 戦争と人種主義/ 第5章 消えない恐怖―冷戦下の日米関係/ 第6章 よみがえる黄禍論

【著者紹介】
廣部泉 : 1965年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。ハーバード大学大学院博士課程修了。Ph.D.(歴史学)。現在、明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さとうしん さん

    黄禍論から見たアメリカの対日外交が中心的な話題。時代の射程を第二次大戦後にも伸ばしていること、日本が凋落してから、アメリカの黄禍論の対象が中国に移りつつあることに触れているのが新しい点か。その議論がどの程度妥当なのかはさておき、アメリカが日中同盟、東アジア共同体の形成を恐れてきたという指摘は、今次の大統領選で存在がクローズアップされた日本のトランプ支持者の目にはどう映るだろうか?

  • maimai さん

    白人、黒人、アジア人と様々な人種が築き上げた歴史は差別や偏見の歴史でもあり、国家という単位で戦争に発展することもある。 アジア人が実際Acid atackの対象になったり各国で生物兵器開発に関しては黒い部分があり、ロシアは世界最高峰の研究開発能力と歴史的に日本がロシア兵で生体実験をしていたという731部隊を考えれば日本も他人事のように考えてはいけないのだろうか。 世界が平和であってほしいなんて誰しもが思うことだが国家の陰謀と人類の差別と偏見の歴史がそれを妨げているのだろうか。

  • depo さん

    図書館本。世界最初に人種差別撤廃を主張したのは第一次大戦後ヴェルサイユ会議での日本だった。しかし、過半数の国の賛成はあったものの、全会一致でなければならないとの議長だったウイルソン米大統領らの反対で否決されてしまった。世界で初めて人種差別撤廃が宣言されたのは第二次大戦後の1948年世界人権宣言であった。しかし、人種差別思考はその後も続いた。日米貿易摩擦の際も、黄禍論が吹き荒れた。

  • takao さん

    ふむ

  • Boobo さん

    アメリカにおける白人の対アフリカ系黒人差別と、その他の有色人種 に対する差別の意識は全く別次元のものであることが分かった まあ、黄人種として、アメリカ人の感情は分からなくもない。日本で、白人たちがマジョリティになり始めたら、嫌だもの。

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