彼女の人生は間違いじゃない

廣木隆一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309024004
ISBN 10 : 4309024009
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
155p;20

内容詳細

仮設住宅に住む役所勤めのみゆき。震災後、恋人とぎくしゃくする彼女は、東京でデリヘルのバイトを始め……フクシマの今を描く、映画監督・廣木隆一の初小説。高良健吾・降谷建志氏推薦!

【著者紹介】
廣木隆一 : 1954年福島県生まれ。映画監督。『彼女の人生は間違いじゃない』は初の小説である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    東日本大震災から7年目の3.11に偶然、この本を読む。フクシマ出身の映画監督である著者による、フクシマの若い男女の物語。行き場のない虚しさやどうしようもない喪失感を抱えながら、生きていかなくてはいけない被災者の日常。そこから抜け出したいと皆んなが足掻いている。被災地と東京。深夜バスなら6000円で往復できる距離なのに、原発事故によって途轍もなく遠くなり、さまざまな分断が生まれた。うーん、いろいろと考えさせられる作品で、映画も観てみたくなりました。

  • スノーシェルター さん

    内容は面白くなかったけれど、生きていくってこういうことだよな。と思う。起きてしまったことや終わったことを後悔しても仕方ない、でもそこから踏み出せない。日々モヤモヤしながらも、淡々と暮らしていくことは間違いではない。

  • ひろ☆ さん

    震災後の福島県に住む、役所勤めをしながら、高速バスに乗り、東京でデリヘル嬢をするみゆき。人は、誰もがつらい思いをしていても、淡々と生きている。

  • ふじ さん

    フクシマで暮らすみゆきの、震災後の物語。大きな何かを喪うということ、そしてその喪失を抱えたまま生きていかなければならないこと、その空虚、その重みが、淡々とした日常の描写のなかに浮かびあがってきて、とても余韻が残る本だった。

  • * さん

    何かを育てたり、何かを作ったり。それは未来の自分にできる贈り物なのだと思った。どうしても、即効性のある「売り買い」にばかり目を奪われ、気持ちさえもお金で動かしてしまうからこそ。▼今もどこかで息づいていそうな、リアリティを感じる物語だった。しかし、未だに壺を売ってくる輩っているのか。

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