いきるりすく

平沼正樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863112629
ISBN 10 : 4863112629
フォーマット
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
297p;19

内容詳細

大崎署の刑事・安西京香は警視庁への昇進が決まっていたが、薬科大生を中心とした服毒自殺事案が発端となり、1年間の休職を余儀なくされた。彼女が密かに行なっていた独自捜査に上層部が目をつけたのだった。京香の復帰は、女子高生の自殺現場への臨場となった。高校生の名前は新崎芽衣奈、現場は自宅寝室。壁には人気アイドルグループ「アリスエイジ」の中心人物・三笠ほのかのポスターが貼られていた。半年前に自殺したほのかを追って、世間では彼女のファンと思われる若者たちの自死が続いていた。解決済みであるはずのかつての事件が、再び京香の中で頭をもたげ始めた…。メビウスの輪の始まりはどこに?真実と心理に迫るアイドル×警察×ミステリー!

【著者紹介】
平沼正樹 : 1974年生まれ。神奈川県小田原市出身。帝京大学文学部心理学科卒業後、アニメーション製作会社スタジオ4℃へ入社。2005年にウェルツアニメーションスタジオを設立し、日本初となる3Dアニメーション『アルトとふしぎな海の森』を監督。その後、オーディオドラマレーベルを発足し、数々の作品をプロデュース。2019年「しねるくすり」で第6回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『しねるくすり』(ダイスケリチャード/画 産業編集センター/刊)として上梓。現在は株式会社ウェルツアニメーションスタジオの経営と、小説の執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    命を絶ったとある女子高校生。刑事・安西京香はその自殺に違和感を抱き、真相を追う彼女がセリーヌという「死神」と「1錠の薬」の真実に行きつく物語。死神を巡る事件で1年間の休職に追い込まれていた京香が、職場復帰した直後に起きた自殺。妹と知人だったという女子高生と、ファンだった人気アイドルの自殺、京香をこの事件から遠ざけようとする上司の真意。背景が明らかになっていくうちに見えてきたもうひとつの側面があって、彼女自身も過去にしっかりと向き合い、前作から続く事件もしっかりと決着してみせた結末はなかなか良かったですね。

  • ゆきちん さん

    「しねるくすり」の続編。妹を亡くした刑事京香。たった1錠で確実に死ねる薬。主な薬効は死亡。しかし副作用?は前向きに人生が生きられるようになる?お守り的な。影響力のある芸能人がこの薬で死んだ。生前この薬を肯定するようなSNSを発信していて、後を追うものが多く出た。「セリーヌ」と呼ばれる死神とは?…うーん。ひっくり返しひっくり返しを狙ったんだろうけど。結局? あなたはこの薬お守りに欲しいですか?余命とか不治の病とかになったら、自分で終わりにしたいかな? 持ってたら安心する?そんなもんかなぁ?

  • うまる さん

    続編。前作で解決したはずの薬を巡る事件にはまだ闇があって、それが主人公の過去にも繋がる所が面白かったです。テーマは変わらず自死についてですが、今回は残された者の心情にスポットライトが当たっており、これまた辛い話でした。けど女刑事さんが主人公のため、サスペンスっぽい感じで読み易く、前の話よりは鬱度が和らいでいると思います。続けて読むととても暗い気持ちになりますが、一連の事件を通じて薬に魅入られる人の心境がわかるのは良くできていました。

  • kou さん

    前作に続き、「いつでも死ねる」と思うと人は、逆に生に対して希望が沸いてくるのだろうか?賛否が分かれるテーマだと思う。作品としては面白く、続編を期待してしまう。

  • kitten さん

    図書館本。前作、「しねるくすり」の続編?にあたるんだろうけど、前作を読んだのが前すぎて覚えていない。タイトルは言葉遊びに過ぎなくて、物語の焦点はやっぱりしねるくすり。一粒のんだだけで死んでしまう薬の魅力と恐ろしさを描いているんだろうけれども。あまり、心に刺さらなかったな。結局、どういうことだったの?って感じになった。無理やり話をつなげるために色々な設定を仕込んでいるのが見えてしまってて、あまり感情移入できない。評価、星2。

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