佐幕派の文学史 福沢諭吉から夏目漱石まで

平岡敏夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784273036454
ISBN 10 : 4273036452
フォーマット
出版社
発行年月
2012年02月
日本
追加情報
:
399p;22

内容詳細

精神的革命は時代の陰より出づ(山路愛山)。明治文学はみんな幕府方の産物だ。朝敵方の産物だ。賊軍方の産物だ(木村毅)。明治文学の持つ気骨、気力、内面性、反逆性、暗さを、佐幕派の視点で読み抜く。

目次 : 福沢諭吉と近代文学/ 福沢諭吉「痩我慢の説」/ 東海散士『佳人之奇遇』/ ある佐幕派子弟の物語―坪内逍遙『当世書生気質』・二葉亭四迷『浮雲』/ ある佐幕派属吏の命運―北村快蔵の非職と透谷/ 子規・透谷と佐幕派の文学/ 北村透谷「客居偶録」―放浪の旧会津藩士主従/ 山路愛山『人生』『命耶罪耶』―静岡旧幕臣の子弟・子女の運命/ 尾崎紅葉『おぼろ舟』『むき玉子』他―佐幕派子女の物語/ 幸田露伴『風流仏』の文体―佐幕派の執念について〔ほか〕

【著者紹介】
平岡敏夫 : 1930年香川県生まれ。文学史家(日本近代文学専攻)・文学博士。筑波大学教授、群馬県立女子大学学長を経て、両大学名誉教授。日本学術会議会員(第17・18期)、中国・韓国・台湾・タイ・アメリカ等で客員教授、日本大学(芸術学部)大学院講師等を歴任。著書に『石川啄木の手紙』(啄木賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • むっち さん

    内容はレビューのとおり、読んだことのあるのは漱石と鴎外くらいだから、この本を読んで改めて明治の文学の欧化批判だけでない精神的な鬱屈とした批判精神という視点をみる。今日だったら、ご都合主義の理念も先の展望もない政治家に対する批判ということになるのだろうが、敗者として滅び行く者としての視点だから先の変革の視点や展望というのがないのだろうなあと感じた。それにしても樋口一葉が社会派というのははずしかながらあまり知らなかった。たけくらべももっぱら恋愛小説と思っていた。

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人物・団体紹介

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平岡敏夫

1930年香川県生まれ。大津陸軍少年飛行兵学校卒業(陸軍航空総監賞受賞)。日本近代文学専攻。『石川啄木の手紙』(1996、大修館書店)で岩手日報文学賞啄木賞。日本現代詩人会会員。2018年3月5日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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