エンタメ小説家の失敗学 「売れなければ終わり」の修羅の道 光文社新書

平山瑞穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334046460
ISBN 10 : 4334046460
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
追加情報
:
259p;18

内容詳細

いつの時代もあとを絶たない小説家志望者。実際にデビューまで至る才人のなかでも、「食っていける」のはごく一握りだ。とりわれエンタメ文芸の道は険しい。ひとたび「売れない」との烙印を捺されたら最後、もう筆を執ることすら許されない―。そんな修羅の世界に足を踏み入れてしまった作家は、どのような道を辿るのか。華々しいデビュー、相次ぐ映画化オファー、10万部超えのスマッシュヒット―。栄光の日々すら塗りつぶす数々の失敗談と、文芸出版の闇。商業出版の崖っぷちから届けられた、あまりにも赤裸々な告白の書がここに。「書く」前に「読む」べし。

目次 : 第1章 入口をまちがえてはならない/ 第2章 功を焦ってはならない/ 第3章 作品の設計を怠ってはならない/ 第4章 編集者に過度に迎合してはならない/ 第5章 「編集者受け」を盲信してはならない/ 第6章 オチのない物語にしてはならない/ 第7章 “共感”というクセモノを侮ってはならない

【著者紹介】
平山瑞穂 : 小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キク さん

    村上春樹の「職業としての小説家」とはかなり違う小説家事情。でもほとんどの小説家はこの本の状況に近いのかもしれない。日本ファンタジーノベル大賞でデビューして、18年間で29作品を新潮社、小学館、幻冬舎、中央公論社、文藝春秋などから出版。でも最近は売れない作家という扱いで自分名義の本を出版すること自体が難しいとのこと。自作の後悔、編集者達への愚痴、売れてる本のやっかみ的な分析で1冊の本にしてしまっている。小説家としてどうなんだろうとは思うけど、そこまでしても自分名義で本を出版したかったんだろうな。なんか切ない

  • Dash-Checker さん

    エッセイ本としては読みやすいし、作者の半生記としては興味深いが、「小説家になって億を稼ごう」が天才にしか役にたたない指南書であったように、本書もまた天才にしか響かないノウハウ本だと思う。作者は間違いなく天才で努力家だが、デビュー(入口)先を間違えるなとか、デビューできなくて長年苦しんでいる志望者には毒でしかあるまい。10万部突破するくらい売れて、映画化もされて、ラノベの仕事も断って、それで売れてないとか仕事がないとか言われても贅沢な悩みですなあとしか思えなかった。あとエゴサーチしすぎw

  • ひめか* さん

    小説が売れない自身の失敗談を生々しく綴る。作家志望の人の参考になるかはさておき、私のようなファンは必見の一冊。これまでの数々の作品がどのような意図と過程で生まれたのか、経緯と流れ、完成までの変化まで知ることができて貴重だった。これらを知った上でまた読みたくなる。私の読メでの感想が、肯定的な読者の声として一部引用され「涙しそうになった」と書かれていたことがすごく嬉しかった。失敗を繰り返しても諦めない姿勢は素晴らしい。一定数に刺さるはずなのに売れないのはほんと残念。今や絶版も多いけど、もっと読まれてほしいな!

  • こも 旧柏バカ一代 さん

    何とも読了感の悪い、、デビュー出来てもその後も作家業は続くのか、、そして売れるとは限らない。むしろ売れないのが大半。

  • よっち さん

    日本ファンタジーノベル大賞受賞作でデビューした著者が、栄光の日々すら塗りつぶす数々の失敗と、文芸出版の知られざる闇を描いた一冊。純文学志向で新人賞に応募しながら落選を続けて、期せずして受賞した日本ファンタジーノベル大賞。純文学とエンタメの作法の違い、どうして売れるのかよくわからない、映像化のオファー、編集者の評価と実売の落差、今だからこそ痛感するあそこでこうしていれば…のいくつもの分岐点。分かりやすくて共感されないと売れなくなってしまった今の時代に作家としてどうあるべきか、いろいろと難しいところですね…。

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平山瑞穂

小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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