教養としてのエントロピーの法則 私たちの生き方、社会そして宇宙を支配する「別格」の法則

平山令明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065329672
ISBN 10 : 4065329671
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
160p;21

内容詳細

この法則を知らずして、資本主義、SDGs、温暖化問題、そして人類の未来を語るなかれ。

目次 : 1 エントロピー事始め(科学法則を知ることの意義/ 当たり前の法則/ バラバラにしたものを元に戻すのは大変/ エントロピーは必ず増大する)/ 2 情報エントロピーとは何か(偶然か必然か/ サイコロ/ コインの表・裏/ シャノンの情報エントロピー)/ 3 物質界におけるエントロピー(コイン投げの復習/ 気体分子の振る舞い/ 気体分子の運動エネルギーは温度で決まる/ 気体分子はどのような運動エネルギー分布を取るか―ボルツマン分布/ 熱力学が教えてくれること/ エネルギーは保存される(熱力学第1法則)/ 熱力学的なエントロピー/ 熱力学第2法則/ 熱力学第2法則はどんなときに現れるか)/ 4 エントロピーの法則からわかる私たちの未来(私たちが拠り所にできる真理/ 無秩序とは/ 時の矢/ エントロピー増大で世界は破滅に向かう/ 生命活動とエントロピー/ なぜ自由と平等は両立しないのか/ エントロピーが増大し続ける現代社会/ 私たちはエントロピー危機を乗り切ることができるのか/ 先人たちが語ってきたこと/ 私たちは科学の法則から逃れることはできない/ SDGsでは解決できない理由/ 救いは精神的エントロピー低下にある)

【著者紹介】
平山令明 : 1948年、茨城県生まれ。東京工業大学大学院修了後、ロンドン大学博士研究員、協和〓酵工業株式会社東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学先進生命科学研究所所長・特任教授などを歴任。理学博士。現在のおもな研究課題は、より効果的でより安全な医薬品の開発、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 特盛 さん

    評価3.5/5。あらゆる物理法則でも別格の濃さで真理、と著者(著者は工学や生命科学分野の学者)は熱力学第二法則を評価する。そのコア概念の「エントロピー」をどこまでも分りやすく解説する本。シャノンの情報エントロピー(情報の曖昧さ)と熱エントロピーの関係の理解がまずは前半の土台だ。後半、話は社会や生命、我々の精神や宗教へと接続展開するのが面白い。時間の矢とエントロピー、SDGs目標の達成可能性とエントロピー、自由主義・資本主義とボルツマン分布をベースにした所得分布の議論はとても面白かった。

  • ミエル さん

    4章仕立てのエントロピー駆使して現代世界を改善しようとする提案書と言った趣。1章ではエントロピーの基本概念を、2章3章ではそれぞれ数学的視点、熱力学視点でのエントロピー解説が続き(これが結構なボリューム)、4章でようやく帯にあった主題に触れる。もう、2章3章まではブルーバックスでも読んでるのかと思うほど、懇切丁寧なエントロピー解説で若干腰が引けた。4章のボリューム少なく見えるんだけど、著者はこの構成で納得していたんだろうか?と勝手に心配してしまった。エントロピー=無秩序の度合い、これでOKだと思う。

  • らっそ さん

    正統派私立文系思考の私の心を捉えて離さない「エントロピーの法則」。精神的エントロピーという考え方を得られたので、少し意識して暮らしていければ、と思ったりする

  • サワークリーム さん

    つくづく、物理学とは哲学である。自由が増大しても決して平等にはならない。そもそも民主主義が万能ではないのだから、熱力学の法則に則り、エネルギーまたは仕事を加えればよいだけの話ではないかと思う(ΔU=W+Q)し、その議論に興味がある。が、そのあたりはあまり触れられていない。完全循環型社会の実現は物理的に不可能。機会が増えるほど、秩序維持に多くの手間を必要とする。

  • みーちん さん

    生態系の循環について調べているうちにエントロピーを理解したくなり本書を購入しました。一応エネルギー管理士の免許は持っていますがエントロピー(情報)が統計学的に説明できることを初めて知りました。全体的に図が多用され理解しやすくなっていますが、数式中心の部分はやはり難しく、分かったようなわからないような…。個人的に自由と平等が両立しない話が興味深かったので、経済活動とエントロピーの関係性についてもう1例くらい説明が欲しかったです。エントロピーの法則が普遍的なのはわかりましたが、中には拡大解釈では?と感じる→

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

平山令明

1948年茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。インペリアル・カレッジ・ロンドン博士研究員、協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所所長・教授、東海大学先進生命科学研究所所長・教授を経て、現在東海大学医学部客員教授。理学博

プロフィール詳細へ

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品