「細雪」の詩学 比較ナラティヴ理論の試み ナラトロジー、ノン・コミュニケーション理論、日本の物語理論

平中悠一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784803804317
ISBN 10 : 4803804311
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
456p;20

内容詳細

文学は情報ではない―。谷崎最大の長編「細雪」。しかしその評価は未だ定まってはいない。本書は従来のナラトロジーを更新するノン・コミュニケーション理論を導入することで、日本語による三人称小説の“客観的に論証可能な「語り」読解”の方法論を提示し、プルースト、V・ウルフらに比肩する同時代の世界文学としてその価値を標定する。

目次 : 第1部 視野、視点 そこで“察し”ているのは誰か?(プルーストの逸脱、『細雪』の制約/ 『細雪』ナラションにおける“制約”の諸様相/ 『細雪』ナラションの「視点」/ 人物視点を超えて/ 第1部の終わりに―『細雪』の詩学へ)/ 第2部 ノン・コミュニケーションとしての小説 そこでは誰も語っていない―「視点」不在の“客観文”から“主観”不在の「視点」へ(ディスクール、ナラティヴ、物語/ どうして「そこでは誰も語っていない」のか?/ 日本語におけるレシ文(中立文)の可能性と、日本語小説文の未来)/ 第3部 『細雪』詩学 にぎやかな静寂 “声”の饗宴と、沈黙のこちら側―ディスクールとコミュニケーションの不在(記述者再登場(潜在するナラター)/ “いま”“ここ”で“私”たちが語りだす〜コミュニケーション性の二方向/ 誰も見ていない彼女たち2)/ 結論 文学のために

【著者紹介】
平中悠一 : パリ第7大学修士課程修了、同大学博士課程単位取得退学。東京大学大学院博士課程修了(総合文化研究科言語情報科学専攻)。学術論文、学術翻訳の他に、フランス文学の翻訳、創作などの既刊がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    ある書評で2024年良かった本に挙げていたので読んでみた。フランスの理論による「細雪」の小説テクストの分析。第I 部 視野、視点、そこで察しているのは誰か?登場人物の多くは幸子の視点で、貞之助、雪子、妙子、ただ鶴子の視点のみ不在であることや共同視点、視点が動き続ける文章や語り手の潜在または偏在があるのは理解できたが、第II 部 ノン・コミュニケーションとしての小説、第V 部「細雪」の詩学、デイスクールとコミュニケーションの不在、は用語が馴染みのないものばかりで何を論じているのか全く理解できませんでした。

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