ウホッホ探険隊 河出文庫

干刈あがた

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309415826
ISBN 10 : 4309415822
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
141p;15

内容詳細

離婚を機に、新しい家族のあり方と、自立する女性の生き方を、優しく切なく描いた感動作。作家デビューからわずか十年、四十九歳の若さでこの世を去った著者の名作復刊!

【著者紹介】
干刈あがた : 1943年、東京生まれ。早稲田大学政経学部新聞学科中退。82年「樹下の家族」で海燕新人文学賞、85年『ゆっくり東京女子マラソン』で芸術選奨新人賞、86年『しずかにわたすこがねのゆびわ』で野間文芸新人賞を受賞。1992年9月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かつやん さん

    離婚を、暗く受け止めるのでは無く、母子3人と父が上手く過ごせるように明るく前を向いて生活をしていこうとする物語!!...イヤイヤ…ダメでしょ。なんだかんだこの本の中でも3人とも戦っているじゃないの。 子供は母親に気お使っているし寂しそうじゃないの…母親も苦しそうじゃないの…父親は、妻とはソリが合わなく会社でちゃんと不倫、家に帰らず子供は大事みたいですので家族の為に離婚…いやーこれ喧嘩や虐待や暴力などあったら離婚はわかるけど、この場合は二人の意思の疎通がなさすぎるからでしょ?幼い子供が被害者だよこれ。

  • TSUBASA さん

    まだ離婚が世間の理解を得られてない時代、離婚して子供2人を育てている母がその長男に宛てたメッセージ。時代背景を考慮してないとイマイチピンとこないかもしれないけど、離婚家庭って必ずしも悲哀一色ってわけでもないんだよと教えてくれるような作品。子供は大人が思う以上に事情を察して適応するし、無理して夫婦生活を送るよりも新しい生活が受け入れられれば必ずしも離婚は悲劇ではない。探検隊というのはそういう離婚のあり方を模索する母子家庭をそう捉えている。完全にタイトル買いしたけど全然思ってたのと違った。

  • いっせい さん

    ここに描かれているのは、どこにでもあるような普通の家族。でも、両親の離婚をきっかけに、新しい家族の形となって再出発します。作品中にあるように、家族となることは、大きな海の中に船出するようなもの。そして、絶えず海の中を漂流し続けているのでしょう。子ども達が、お母さんに投げかける言葉の数々が切なくて、でも希望を失っていなくて、胸に突き刺さります。30年以上も前に書かれた作品で、「俺たちひょうきん族」が登場したり、時代を感じさせますが、書かれているテーマは今にも通ずる作品です。

  • niisun さん

    『ウホッホ探険隊』のタイトルからはなかなか想像できない味わい深い作品でした。子を持つ親の“離婚”がテーマになっていますが、親目線から、あるいは子供目線から、というのではなく、母と息子、互いの目線をしっかりと向い合わせて書いているのが印象的です。作者の実体験をもとに書き、最後は息子さんにも内容のOKをもらって世に出しただけあって、虚飾のないリアルな物語に仕上がってます。第90回芥川賞の候補作で、受賞こそ逃したものの選考委員の中で中村光夫、大江健三郎、遠藤周作の3人が評価しているだけあって地味深い秀作ですね。

  • NAOAMI さん

    これが出版されたのは35年前。今ほどではなくとも離婚が珍しい事じゃなくなってる時代。それでも色々気遣わなきゃいかんもので、その母親目線で語る日常の短編。小6と小4の息子との軽口で一見、明るくも逞しくも思えるが、やはり痛々しさは拭えない。浮気で別れた父親が好きな息子たち。母子で暮らすが、父親側にも会う権利があって。自己否定する母親、軽口で紛らせながらも母を気遣う子ども。長男、次男それぞれにキツイ気持ちを抱えてる。自分も似た経験があるが、中途半端な愛情や自分たちの為にって心情の押し付けはかなりツライんだけど。

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