増補 敗北の二十世紀 ちくま学芸文庫

市村弘正

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480091031
ISBN 10 : 4480091033
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
追加情報
:
15cm,222p

内容詳細

記憶の想起を困難にし、経験の在りようを根底から変えるほどの破壊。区別という概念を無効にする絶対性の侵蝕。言葉のうちにいやおうなく刻まれた無数の傷痕…。二十世紀が直面した光景とはそのようなものであった。この未曾有の苦難は、アーレント、シュミット、ツェランら、知識人たちの応答にいかなる形姿をもたらしたのであろうか。本書は、“赤裸々なリアリティとの恐るべき衝突”によって作動した彼らの思考経験を跡づけると同時に、われわれに残された可能性を照らし出す、省察の結晶である。文庫化にあたり、新たに三篇を増補。

目次 : 記憶の縁―序にかえて/ 1 概念の物語/ 2 非正規性の空間/ 3 「残された」言葉/ 4 敗北の記憶/ 付論(時代認識に関する一考察―一九二〇年代の「発見」をめぐって/ 「文献学的な知」に向けて/ 丸山眞男における「恐怖」/ ベケットの小さなポリティクス)

【著者紹介】
市村弘正 : 法政大学法学部教授。思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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市村弘正

1945年生まれ。専攻、思想史。法政大学名誉教授

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