白と黒のとびら オートマトンと形式言語をめぐる冒険

川添愛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130633574
ISBN 10 : 4130633570
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
316p;21

内容詳細

この本に書かれているのは、偉大な魔法使いに弟子入りした平凡な少年の物語です。彼は魔法使いになるための勉強をしていく中で、奇妙な「遺跡」と奇妙な「言語」に出会い、それらに隠された秘密に迫っていきます。物語はもちろんフィクションですが、お話を読み終える頃には読者の皆様はいつのまにか、現実の学術上の理論―情報科学・数学・認知科学における、ある重要な理論―の基本的な概念に慣れ親しんでいらっしゃることと思います。

目次 : 遺跡/ 帰郷/ 復元/ 金と銀と銅/ 坑道の奥で/ 祝祭/ 呪文/ 対決/ 不毛な論争/ 小さな変化/ 決断/ 解読/ 塔/ 問いかけ/ 詩集/ 返答

【著者紹介】
川添愛 : 1996年九州大学文学部文学科卒業(言語学専攻)。2005年同大学大学院にて博士号(文学)取得。2002‐2008年国立情報学研究所研究員。2008‐2011年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授。現在、国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門、言語学、自然言語処理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 榊原 香織 さん

    コンピュータ言語やフローチャート発想を魔法クエスト小説仕立てで教える、という本だった。 全く頭に入ってこない。 著者の言語学本があまりに面白かったので代表作?読んでみたが 苦手分野だった

  • molysk さん

    少年ガレットは、師匠の魔術師に奇妙な古代語を学ぶ。遺跡にある白と黒のとびらを開く順番が、古代語として意味を成すとき、力が解放されるというのだが――。一見するとファンタジー世界の成長譚である。だが、白と黒のとびらの開き方が、情報科学のオートマトン理論および形式言語理論の入門になっているのが、本書の特色だ。遺跡を巡る謎かけは、理解を深めるのに適切な演習だろう。もっとも、終盤の課題は抽象的で、かなり難しい。また、本書の組版は、LaTeXによるものに見える。大学で論文執筆に使用したツールを、懐かしく思い出した。

  • りんご さん

    わかったけどわからん。わからんけどわかった。難しいけど簡単に、簡単だけどどうしても難しい。「形式言語」も「オートマトン」も知らずに読みましたが、それが何かを知らなくても読めますし、謎を解いていくことができて、やり遂げた感があります。開始→終了までに「AだったらB」とか「Bだったら戻る」とか簡単な命令で必ず終了まで行き着ける言語、なのかな?作者への愛が私にこの本を読ませました。

  • あおでん@やさどく管理人 さん

    サークルの後輩(情報系学科)のおすすめより。ガレットの冒険を通じて、読者もオートマトンに関する理解を深められる。最後の方は一読で理解できていない部分もあるが、こういう勉強・研究にも興味はあったので、読めてよかった。

  • 小木ハム さん

    ファンタジーな物語を追いつつオートマトン・形式言語理論にも親しめる一粒で二度おいしい本。小さな村の少年ガレット君が偉大なる魔術師アルドゥインの元で修行を積むのだが、彼が体験する遺跡の探索や古代言語の解読がそのまま理論を学ぶ内容になっている。学校での装置派と規則派の論争など背景設定もなかなか凝っていて良い。そして先生(ジジイ)は誰得ツンデレ、多様なニーズにもお応えするのである。中盤あたりから暗号解読のようになってきて難解だけど、物語の先が読みたくてついつい進めちゃいます。

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人物・団体紹介

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川添愛

1973年長崎県生まれ。言語学者、作家。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士取得。2008年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立大学情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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