東京は遠かった 改めて読む松本清張

川本三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620325798
ISBN 10 : 4620325791
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
223p;19

内容詳細

中央と地方、格差社会、転落する男と女―。時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。「東京」「昭和」「旅」「映画と小説」など、さまざまな角度からその魅力に迫る極上の松本清張ガイド。

目次 : 第1章 東京へのまなざし(初期作品に見る敗れゆく者たち―「西郷札」「或る「小倉日記」伝」/ 風景の複合―『Dの複合』『渡された場面』 ほか)/ 第2章 昭和の光と影(東京地図から浮かび上がる犯罪―『歪んだ複写』/ 昭和三十年代の光と影―『点と線』『砂の器』「声」 ほか)/ 第3章 清張映画の世界(ミステリを超えた物語―『砂の器』/ 戦後の混乱がもたらした事件―『ゼロの焦点』 ほか)/ 第4章 清張作品への旅(松本清張の「地方性」映画『張込み』の面白さ ほか)

【著者紹介】
川本三郎 : 1944年東京生まれ。評論家。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞受賞)、『荷風と東京』(読売文学賞受賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞受賞)、『小説を、映画を、鉄道が走る』(交通図書賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こばまり さん

    興奮したのは山梨贔屓であったという考察。甲府の地味な人造湖、千代田湖が登場する短編まであるとは恐れ入った。煮しめたような古本屋の前で、年端もいかぬ私に、ここに清張が来たんだよと小鼻を膨らませていた父の姿を思い出す。

  • Mishima さん

    先月「秋の文学講座」に参加して。著者、川本三郎さんの、朴訥な面持ちで語る、確からしさの響く話ぶりにに好感を持った。その日のテーマは永井家風。昨年は、そういえば、松本清張だったなぁ、って思い出して。松本清張。昔よく読んだ。ミステリーばかり読んでいた時代に。都会には都会の、田舎には田舎の、孤独と秘密と事情とがあって。隠微なエロスが挟まれてたりして。もつれて事件に。どうやら、著作の多くが映画化されているよう。砂の器しか観てないけど、あれもなかなかに、なかなかだった。

  • アヴォカド さん

    時々無闇と松本清張が読みたくなるのはなぜなんだろうか。多作なので、中には結構トホホな物もあったり、小道具が古くなっているのはどうしようもないのだけれど、それらを差し引いても余りある、何か人の変わらない部分を差し貫いているのだろう。いろいろ読み返したくなり、もう家にはないかなあと思いながらも探したらあったあった。宮部みゆきが「名作中の名作。これを読まずしてミステリを語るまじ」とまで言う『一年半待て』も再読してみた。唸った。

  • Gen Kato さん

    松本清張作品および映画化作品ガイド。結末をがっつり語ってしまっているので、原作を未読の場合は読まない方がいいかもしれない(そのぶん踏み込みが深くておもしろいのだけれど)。映画、未見のものはもちろん、以前観たものもまた観たくなるなあ。

  • 青雲空 さん

    清張論は既に先行が多い。本書の特色は映画ともいえる。清張映画は新旧36本というから驚く。 各社にまたがっているが、全集が出れば買うなあ。 チェックするとみていない作品も多いから。

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人物・団体紹介

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川本三郎

評論家。1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。91年『大正幻影』でサントリー学芸賞、97年『荷風と東京』で読売文学賞、2003年『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、12年『白秋望景』で伊藤整文学賞を受賞。本書のもととなった連載「映画を見ればわかること」では、キネマ旬報読者賞を九回

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