基本情報
内容詳細
応挙の画料はいくらだったのか? 近世の京都絵師、円山応挙(1733〜95)が残した、天明八年八月一日から寛政二年九月六日までの制作の記録が、屏風に仕立てられた形で発見された。「制作日誌」とも呼べるその内容からは、注文や画料の授受といった絵師の日常的ななりわいから健康状態、人間関係、制作実態、さらには当時の二朱銀の流通状況なども読み取れ、応挙研究のみならず、経済史史料としても高い価値を有する。
大乗寺に収められる襖絵制作の状況や、天明の大火後の御造営にともなう絵画制作など、歴史的にも興味深い事象について記録される資料を、写真付きの翻刻とともに、解説を付して紹介する。
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