言語接触 英語化する日本語から考える「言語とはなにか」

嶋田珠巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130830799
ISBN 10 : 4130830791
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
376p;21

内容詳細

100年後、この国はどんな言葉を話しているのだろうか。人工知能の出現と浸透が「人間とはなにか」を問うように、多言語社会の到来は「言語とはなにか」を問う。それらの問いはそれぞれに、“人間性”を際立たせ、“言語性”を突き詰めさせるのかもしれない。「言語接触」はその問いを解く重要な鍵であることはまずまちがいない。

目次 : プロローグ/ 第1部 言語接触を考える基礎―言語接触とはどのようなもので、そもそも言語とはなにか(言語接触とはなにか/ 言語における固有と外来/ 人間の言語能力と言語多様性)/ 第2部 日本語の歴史を考える視点―日本語にもある、さまざまな出会いの経験。そこにある「言語接触」とは(日本語と漢語・漢文/ 近代日本の国語政策/ 日本語の現代的諸相)/ 第3部 文化の生態系を考える視点―言語は人々の生活においてどのような機能を担っているのか(言語接触から見た琉球語―琉球語の多様性の喪失/ 文化(生態系)を映し出す言語の“かたち”/ 英語詩の中のアイルランド)/ 第4部 日本語の未来を考える視点―英語は日本語の将来にダメージを与えるのか(英語化する日本語とその未来/ 外来種論争から考える日本語と英語/ 英語侵略に抗うための、ことばの教育)/ エピローグ―この本をまとめるなかで考えたことなど

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Nobu A さん

    我々が使用している母語及び外国語について考えさせられる一冊。19年刊行。先日読了の斎藤兆史先生の「英語達人列伝U」から導かれた本書。触れ合った言語状況や言語に及ぼす影響を研究する分野「接触言語学」を扱った論文12本収録。歴史的に俯瞰した方言や言語政策は正直難解。一方で興味の焦点は斎藤先生と岡ノ谷一夫先生論考。非常に興味深く、示唆に富み目から鱗。「英語を使うと会話が洗練された、知的なものになる」と言う思い込みと従属意識にも似た国民感情は払拭出来ないのか。生物多様性の観点からの言語接触は大きな学びとなった。

  • Akiro OUED さん

    日本のコドモだったカズオ・イシグロは、英語で文学してノーベル賞を受けた。日本語が母語として定着していないコドモを、英語に濃厚接触させると、第二のKAZUOが生まれるのかな。 後付け英語による表現力は、母語の日本語のそれを上回ることはない。言語とは、思考の必須道具だからね。

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