漂流怪人・きだみのる 小学館文庫

嵐山光三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094065589
ISBN 10 : 409406558X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
追加情報
:
288p;15

内容詳細

きだみのるはファーブルの『昆虫記』を訳し、戦中『モロッコ紀行』を書いたブライ派の学者である。雑誌「世界」に連載した『気違い部落周游紀行』は大ベストセラーとなった。嵐山は雑誌「太陽」の編集部員だった28歳のとき、77歳のきだみのると、謎の少女ミミくん(7歳)と一緒に取材で日本各地をまわった。フランス趣味と知識人への嫌悪。反国家、反警察、反左翼、反文壇で女好き。果てることのない食い意地。人間のさまざまな欲望がからみあった冒険者。きだ怪人のハテンコウな行状に隠された謎とは何か?平松洋子・南伸坊・松山巖の三氏による解説を特別収録。

目次 : 1 一枚の写真/ 2 豚アバラ肉の宴会/ 3 天より降りたった料理人/ 4 きだドンはアナキストか/ 5 どっちが親だかわからない/ 6 人間は最悪の猛獣である/ 7 七十七歳のきだドン、大船渡へ/ 8 ミミくんの入学/ 9 『子育てごっこ』とその後

【著者紹介】
嵐山光三郎 : 1942年静岡県生まれ。國學院大學卒業後、平凡社に入社。「別冊太陽」「太陽」編集長を歴任後、独立。88年『素人庖丁記』で講談社エッセイ賞、00年『芭蕉の誘惑』でJTB紀行文学大賞、06年『悪党芭蕉』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たぬ さん

    ☆4.5 身長175。頭脳明晰。トライリンガル。68歳で人妻と作ったボクっ娘を連れ各地を放浪。居候先をゴミ屋敷にして嫌われる。洗面器で料理作成。八王子市議会選に最下位落選。甘粕大尉と知り合い、三島由紀夫とも面識あり…全然知らない人だったけどきだみのる(1895-1975)、濃すぎる。嵐山氏の筆力が高いから余計に面白い。ただ最終章は重苦しかった。直木賞受賞作とは言えど三好京三の『子育てごっこ』は今は読む気にならないや。きだみのる本人の著作はものすごく読みたいけど。

  • らっそ さん

    自分の周りに きだみのる がいると困るけど、氏のような人が(批判されても)存在できた時代と、便利だけど融通の利かな現代は、どっちが良いんだろうか?二択だったら、いまの方が良いのかな。嵐山光三郎の漂流怪人と混沌とした時代への愛が溢れていた。 備忘録:「自由の代償は死ぬことなんだよ」とミミ君に教えた

  • まると さん

    本当の自由人というのはこういう人のことを言うのでしょう。自ら実践して考えたところから時折出てくるアフォリズムに、深いものを感じる。大杉栄や甘粕正彦などの話もリアルタイムに出てきて、それがそれほど遠くない時代の話なのだと実感する。終盤のミミくんの数奇な後日談が、本に「しまりの良さ」を与えていて読後感が心地よい。きだみのるの「気違い部落周遊紀行」もいつか入手して読んでみたいと思う。

  • みさこ さん

    ★★★★ 著者の愛をすごく感じました。

  • namunamuナムちゃん さん

    おー生命力。キーダのレシピは生命力。そしてあなたの振る舞いは誰にもできない。 面白くて切なくてどうしようもないけども。 ただ生命力。びっくりする生き方。そのくらいが世の中はよい。

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人物・団体紹介

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嵐山光三郎

1942年、静岡県生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文化賞、読売文学賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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