免疫が挑むがんと難病 現代免疫物語beyond ブルーバックス

岸本忠三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062579551
ISBN 10 : 4062579553
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18

内容詳細

「がん」「難病」治療の常識を一変させた発見の数々!免疫の異物への攻撃は樹状細胞の抗原提示から始まり、過剰な攻撃を抑える免疫寛容には、制御性T細胞や免疫チェックポイント分子がかかわっていた―。これらの発見がパラダイム・シフトとなり、いまや免疫療法は、がんや難病の治療においても「切り札」として期待されはじめている。本庶佑、坂口志文、稲葉カヨらの活躍を追ううちに免疫世界の最前線が一望できる傑作ドキュメント!

目次 : 第1章 樹状細胞の物語(“史上最強”のがん治療/ 樹状細胞ワクチンとがんペプチドワクチン ほか)/ 第2章 制御性T細胞の物語(「撃ち方やめ」を周知徹底/ 大学院をあっけなく中退 ほか)/ 第3章 成人T細胞白血病との戦いの物語(日本人を翻弄した成人T細胞白血病/ 東大・松島と協和発酵が抗体作成 ほか)/ 第4章 免疫チェックポイント分子の物語(標的は免疫の内にあり/ 仏チームがCTLA‐4分子を発見 ほか)/ 第5章 インターロイキン6の物語(サイトカインの嵐/ スペイン風邪でも暴走 ほか)

【著者紹介】
岸本忠三 : 大阪大学特任教授。大阪大学医学部卒。阪大医学部長、阪大学長、総合科学技術会議議員を歴任。米国立科学アカデミー外国人会員、日本学士院会員。日本学士院賞、恩賜賞受賞、文化勲章受章。2009年クラフォード賞受賞。1939年大阪府富田林市生まれ

中嶋彰 : サイエンス作家。東京大学工学部卒。日本経済新聞社入社、科学技術部次長、科学技術担当編集委員を歴任。1954年兵庫県宍栗市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    祝・本庶佑氏ノーベル医学生理学賞受賞!本庶氏の講演は、今年5月に聴講。自然免疫はすべての生物にあるが、獲得免疫は哺乳類にしかないという話が印象に残った。著者の岸本忠三も阪大教授でIL6発見でノーベル賞候補。免疫の世界では日本が世界のトップの一員。免疫チェックポイント(PD-1分子)阻害剤オブジーボはがん治療を根底から変える可能性をもつ。この本で多田富雄もかすむくらい綺羅星のような日本の免疫研究者の変遷を知れる。京大・阪大とも免疫に関しやはり伝統の力。今までもこれからも基礎研究なくして臨床の発展なしですね。

  • jj さん

    2016年刊。著者はIL6発見、抗IL6R抗体研究者 岸本氏。免疫治療に大きく貢献した研究者達のドキュメント。DCの(再)発見・抗原提示細胞として同定、DC培養法確立したスタインマン、稲葉。Treg、Foxp3遺伝子発見した坂口。CTLA4の臨床応用に寄与したアリソン。免疫チェックポイントPD1を発見した本庶。ノーベル賞受賞者も複数存在し、日本人研究者が、がん免疫療法と難病治療の進歩に大きく貢献している事実は注目に値する。現在の免疫療法の物語を知る参考図書の側面あり。

  • GX さん

    基礎研究から臨床応用まで、網羅的に解説されている。成功例だけでなく、期待した結果が得られなかった研究についても解説されていることで、研究の流れ・ポイントが理解しやすくなっている。この領域の進歩は、本当に早いですね。これまで治療方法のなかった病気に対しても治癒の希望が持てるようになってきているのは、とても嬉しいです。

  • Happy Like a Honeybee さん

    ブレークスルーセラピーは人類に恩恵をもたらす。 新薬や最先端の研究に触れられる一冊。 日本は先進国であり、保険や医療など諸外国に誇れる制度も存在する。 一方でアメリカなどの研究費は、日本とは比較にならない。 税金の使い方も議論する余地があろう。 病気など弱い立場になって初めて、日々の生活が大事だと分かるか…。欲張らない習慣も必要か。

  • こーすけ さん

    免疫ってこんなに進歩してるんだっ! 悪いものが身体に入って来たらやっつける、これが免疫の基礎の基礎。 しかし、作り損ないの細胞やガンもその対象になる。 そしてその攻撃を自ら制御するシステムがも解って来た。それが、ガンや難病、薬の副作用にも応用され始めている。 多少、専門用語も出てくるが、読み飛ばしても研究者のドラマ仕立てで面白い!

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