大阪

岸政彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309029375
ISBN 10 : 430902937X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
259p;20

内容詳細

大阪に来た人、大阪を出た人。『街の人生』『百年と一日』の著者たちによる街と時間の呼吸を活写した、初の共著エッセイ。

目次 : 地元を想像する(岸政彦)/ 港へたどり着いた人たちの街で(柴崎友香)/ 淀川の自由(岸政彦)/ 商店街育ち(柴崎友香)/ 再開発とガールズバー(岸政彦)/ 環状線はオレンジ、バスは緑、それから自転車(柴崎友香)/ あそこらへん、あれやろ(岸政彦)/ 大阪の友だち(柴崎友香)/ 1995(岸政彦)/ 大阪と大阪、東京とそれ以外(柴崎友香)/ 散歩は終わらない(岸政彦)/ わたしがいた街で(柴崎友香)

【著者紹介】
岸政彦 : 1967年生まれ。社会学者、立命館大学大学院教授。著書に『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞作)など

柴崎友香 : 1973年大阪生まれ。作家。2000年『きょうのできごと』でデビュー。07年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、10年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大阪に来た人である岸政彦さんと、大阪を出...

投稿日:2021/04/09 (金)

大阪に来た人である岸政彦さんと、大阪を出た人、柴崎友香さんの共著エッセイです。二人の大阪で過ごした時代を写し出したエッセイは読みごたえがありつつも、読みやすく、知らなかった大阪やバブル後の社会の空気を感じることができて、大変面白かったです。特に柴崎さんの文章をよんで、今いる自分の場所を好きでいたい、好きになっていいんだと思えました。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    大阪を"精神"のルーツとする作家と社会学者が「往復書簡」のように交互にエッセイを連ねた、大阪アルアル集だった。気さくで朗らか、気取りのないざっくばらんさが売り、の大阪人。その懐の深さの陰には「暴力と貧困、差別」と同居している人たちがいた。大阪弁は意味の伝達よりも、会話を続けるためにある言葉、という指摘も面白かった。この30年の「大阪の没落」も描いているが、なんだかんだ言っても「やっぱ好っきゃねん」と言ってしまう魅力あふれる大阪があった。

  • 旅するランナー さん

    作家柴崎さんが「わたしがいなくなった街」大阪で、社会学者岸さんが「わたしがやってきた街」大阪で過ごした日々を書き綴ります。大阪以外の人にはピンと来ない世界ではあろうが、コテコテの大阪だけではない、普通に鬱屈した青春時代も描かれ、共感できなくはないでしょう。映画や音楽に関する思い出には、そうだよねって思えるところもあります。ああ、懐かしの大毎地下劇場・毎日文化ホール...

  • trazom さん

    大阪にやって来た岸さんと、大阪から出ていった柴崎さんのリレーエッセイ。馴染みの場所が多く登場して面白いはずなのに、何故か、寂しくて、悲しくて、やるせない気持ちになる。二人が語るのは日本経済が下り坂に差し掛る時代。時代の悲しさを大阪という町が象徴している。朝鮮半島や被差別部落や沖縄の人々が集まってきた大阪は「戦前から戦後にかけての日本の「社会問題」がすべて揃っている街」(岸)だった。でも、同時に「あほでとるに足りない一人の高校生だった私に、大阪の街はやさしかった」(柴崎)。そんなやさしさが悲しい一冊である。

  • hiro さん

    「大阪へ来た」社会学者の岸政彦さんと、「大阪を出た」小説家の柴崎友香さんが、交互に大阪を語る共著エッセイ。大阪に興味がない人は、きっと手を出さない本だろうと思いながら読みだしたが、この本を読んで、大阪から出て戻り、出て戻りを繰り返し、もっと住みやすい所もあったにもかかわらず、嫌いなところも多いこの大阪に、なぜ今自分は住んでいるのかと考えた。有名な観光スポット以外の大阪のディープなところを知らない人にとっては、大阪全体を感じることができると本だと思うので、少しでも大阪に興味のある方にはおすすめです。

  • アキ さん

    社会学者・岸政彦氏と作家・柴崎友香氏の刊行記念オンライン対談を視聴し、期待して読んだ。柴崎氏と同年代で大学時代大阪で過ごした身から昔のなんばが懐かしく、もうあの頃足繁く通ったウメダの旭屋書店のビルも今はもうないことを知った。街とはそこで暮らした人の生活の記憶と切り離せないものであり、岸氏の「それらはいまもそこにある。でももう、どこにもない」という言葉が見事に言い表している。おわりにで、2人が共著にした訳がのべられているが、妹尾豊孝の一枚の写真の紹介文では伝わらないことを書きたいという柴崎氏の熱い想いを→

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