日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか 文春新書

岩瀬昇

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166610600
ISBN 10 : 4166610600
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
253p;18

内容詳細

昭和初期の北樺太石油、満洲国建国時の油兆地調査、そして南方油田。そこには確かに石油があったはずなのに、日本はモノにできなかった。厖大な記録を読み込んで明かされる真実、今に活かすべき教訓とは。

目次 : 第1章 海軍こそが主役/ 第2章 北樺太石油と外交交渉/ 第3章 満洲に石油はあるか/ 第4章 動き出すのが遅かった陸軍/ 第5章 対米開戦、葬られたシナリオ/ 第6章 南方油田を奪取したものの/ 第7章 持たざる者は持たざるなりに

【著者紹介】
岩瀬昇 : 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクでの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さきん さん

    こういう本は本当に読む価値を感じる。自分も個人的に疑問に思っていた。最大の要因は陸軍の石油に対する理解の低さ。戦車、爆撃機の重要性が把握されるころには1930年代も後半に入っていた。日露戦争での成功体験も仇になったのか、石炭中心から中々切り替わることができなかった。油田を発見していたとしても、精製、保存、輸送する技術が未熟だったことも否めない。油田を発見したから太平洋戦争を戦い抜けたという単純な話じゃないということは痛感させられた。

  • 金吾 さん

    場当たり的かつ論理性がない当時の日本の姿がよく表れています。日本は戦略的思考が苦手と言われてますが、それ以前の話かなとも思いました。まあ油田を確保したとしても輸送を考えていないのでどうしようもない話かなとも思いました。

  • coolflat さん

    日本は戦争において、石油そのものが重要になることは認識していても、発掘〜製造〜輸送に至る統一された石油政策の重要性を認識していなかった。日本の石油政策は常に場当たり的で、敗戦の一因であった。それを象徴するものとして、当時の日本海軍は、大艦巨砲主義で商船護衛の思想を持たなかった。日本海軍の使命は敵艦を攻撃し勝利を得ることであった。1943年後半から米軍によるタンカーを含む日本商船の撃沈比率は高まっていた。海軍が商船護衛をしないため、南方で石油を製造しても日本に運ぶためのタンカーが到着しないという有様だった。

  • 鯖 さん

    日本は三度エネルギー危機に襲われた。東日本震災、オイルショック、そして先の大戦。政府や軍は産油地を占領しても石油が湧いて出る訳ではなく、精製、加工、輸送と専門の技術者が必要だという認識に欠けていた。海軍以外は石炭から石油にエネルギーが変化したという認識に乏しく「水からガソリンを作る」という詐欺に近衛が引っかかりかける始末。…でも松ヤニで飛行機を飛ばそうは完璧詐欺だよなあ。タンカーが攻撃されると想定すらしていなかったとのことで、なんかもう前提からして全部だめじゃん…。

  • Porco さん

    日本が東南アジアに攻め込んだのは、米国から石油が入ってこなくなったため、蘭印の石油を我が物にしようとしたからだ、とはよく聞く話なのですが、当時の日本の具体的な石油事情はほとんど知りませんでした。『海賊とよばれた男』にいくらか書いてあったのかも知れませんが。まず、石油についての理解が浅かったんですね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

岩瀬昇

1948年、埼玉県生まれ。埼玉県立浦和高等学校、東京大学法学部卒業。1971年、三井物産に入社後、2002年より三井石油開発に出向、10年より常務執行役員、12年より顧問、14年6月に退任。三井物産に入社以来、香港、台湾、二度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクでの延べ21年間にわたる海外勤

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品