事故物件7日間監視リポート 角川ホラー文庫

岩城裕明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041073278
ISBN 10 : 4041073278
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;16

内容詳細

リサーチ会社を営む穂柄は、あるマンションの一室の住み込み調査を依頼される。そこは、7年前に妊婦が凄絶な自殺を遂げた事故物件で、事件後なぜか隣人たちも次々と退去し、現在はその階だけ無人の状態だという。期間は1週間。穂柄はバイトの優馬に部屋で寝泊まりさせ、その様子を定点カメラで管理人室から監視することに。だが、そこで起きることは穂柄の理解を超えていて…。あなたの予想を裏切る、究極の超常ホラー。

【著者紹介】
岩城裕明 : 1984年生まれ。第6回講談社BOX新人賞優秀賞を受賞し、2009年『ようこそ、ロバの目の世界へ。』でデビュー。14年『牛家』が第21回日本ホラー小説大賞佳作に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    岩城裕明さんの作品を読むのはこれが2冊目ですが、最初に読んだ「牛家」とは全くタイプの異なるホラー小説でしたね。タイトルはそのまんまの素っ気ない「事故物件7日間監視リポート」で怖がらせようとする意思も感じませんし、ごく真面目な主人公が淡々と日々を送る内に何時の間にか全てが終わってしまったという感じで残酷な見せ場は全くなく映像に向いているとは思えませんが、読了後も全てが闇に近い結末ながら得体の知れない不安感に襲われるのですね。意図は不明ながら何者かに操られ何処かへ誘導されている様な不気味さに捕らわれましたね。

  • ちょろこ さん

    気持ち悪かった、一冊。タイトルまんま、事故物件のマンションの一室を定点カメラで監視した七日間をリポート、という物語。このページ数、サラサラっと読める中にもなかなかの恐怖ポイント多々有り。一番ホラー感を増す人物を入れられたらこれは一日目から逃げ出したくなるわ。そして迎えた七日目…何が⁈これはある意味たまらない恐怖感を残す。そして…うわぁ、気持ち悪い。ゾワゾワ気持ち悪い読後感、けっこう好き。

  • Bugsy Malone さん

    『牛家』や『三丁目の地獄工場』の雰囲気とは違うなと、主人公とバイト君の遣り取りがちょっと笑っちゃうぞと、こりゃ怖いのか怖くないのかと。あれこれと。読了。よぉ〜く振り返ってみる。誤魔化されてはいけなかった。よぉ〜くそのシーンそのシーンを考えてみる。気持ちが落ち着かない。怖い。何が怖いって、飄々と読者を陥れる作者が怖い。

  • HANA さん

    妊婦か割腹自殺という壮絶な最後を遂げた部屋。以来同じ階の住人が次々と転出するという件を受けて、その部屋を監視する主人公。という出だしから怪談好きの何かをがっちりと掴んで離さない本書なわけだが、内容も淡々としつつも徐々に高まってきていい感じで進行する。内容も粗筋から想像してたのじゃなく、そっち行くかと裏切られて嬉しい誤算。ただ文章が淡々としているので、凄みこそなかったかな。ラストも嫌な感じ溢れていて、怪談好きには堪らない一冊でした。あと語られぬ部分に想像を働かせる部分が多くて、そちらでも堪らないわけです。

  • papako さん

    これ、なんか好き。ちょろこさんのレビューで手にしてから、ずいぶん積んじゃった。この作者さん2冊目ですが、軽くユーモアたっぷりなのに、ちゃんと不気味で怖くてゾクっとする。このバランスが自分好みなんです。なんでホラーなのに筋トレして性欲増進?それがそこにつながるのかー。で、結局その子は誰の子なの?トマトの箱は?優馬がいい味出してましたね。甘遣さんで、他の作品も読んでみたい。短いけど楽しめました。

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