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ISBN 10 : 4140912693
Content Description
「関係性の充足」と「ソロ充の快楽」を守るために。一世を風靡した「新しい実在論」が狙っていたのは、形而上学と相対主義・構築主義を廃棄することだった。本書は、新しい実在論と構築主義の功績を評価しつつ、哲学的対立を乗り越える原理を現象学の思考に見出す。誰もが共有しうるような「ものの見方・考え方」を、現代社会に合った形へと鍛え直して提出するのだ。個々人のささやかな幸福の追求と、それを支える「自由」―この両方を守るために、哲学史をあざやかに整理して新たな時代の展望を切りひらく、哲学的宣言の書。
目次 : 第1章 新しい実在論の登場―普遍性は実在する(意味の場の存在論/ 新しい実存主義 ほか)/ 第2章 構築主義の帰結―普遍性を批判する(構築主義の基礎理論/ 近代を批判する―多様性と相対性 ほか)/ 第3章 現象学の原理―普遍認識の条件(懐疑から始まる認識問題/ 現象学的還元―“私”に世界はどう現われているのか ほか)/ 第4章 現象学的言語ゲーム―普遍性を創出する(一般本質学と超越論的本質学/ 善の原始契約 ほか)/ 終章 もう一度、自由を選ぶ(自由を享受することの疲労について/ 自由であることに幸せを感じない人びと ほか)
【著者紹介】
岩内章太郎 : 1987年、札幌生まれ。早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。現在、豊橋技術科学大学准教授。専門は現象学を中心とした哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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