空也と源信 地獄と極楽を説いた聖人・学僧 日本史リブレット 人

岡野浩二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634548183
ISBN 10 : 4634548186
フォーマット
出版社
発行年月
2025年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

人びとに念仏を勧めた空也と、『往生要集』を書いた源信は、およそ一世代離れているが、市中の聖、比叡山の学僧という立場から、それぞれ浄土信仰を世に広めた。二人は、来世の地獄・極楽を意識して善行をなすよう説いたが、その存在意義は、浄土教の発達にとどまらない。教理と実践、国家の政策や教団の組織、二人に傾倒した僧俗が生み出した信仰のかたちや価値観に目を向けることで、平安仏教の展開を再検討しよう。
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〈目次〉
浄土教中心史観と空也・源信
<1>聖人・空也
 空也と文人貴族/空也の諸国遍歴/平安京の貧病者・囚人・異類/信者集団との造像図絵/道俗貴賤との大般若経書写/西光寺の創建/極楽往生の和歌/死者追善と閻魔王への牒状/空也の入滅
<2>空也のもたらした仏教世界
 金鼓を打ち鳴らす空也/聖人と阿弥陀聖/六波羅蜜寺の仏事法会/天台別院と京中堂舎/鹿角の杖を握る阿弥陀聖
<3>学僧・源信
 源信の出自/良源の比叡山中興/広学竪義と定心房四季講/『往生要集』の執筆/『往生要集』の特質/『往生要集』の遣宋/『因明論疏四相違略註釈』の遣宋/宋天台僧の源清への応答/『天台宗疑問二十七条』
<4>源信と官僧・遁世僧
 慶滋保胤の出家/飯室安楽谷の念仏会/二十五三昧会の発願文/二十五三昧会の起請と過去帳/官僧としての厳久/「官僧」「遁世」を遍歴する源信/性空・増賀・千観の立場/遁世への憧憬
<5>極楽へ誘う迎講・来迎図・和讃
 『一乗要決』/霊山院釈迦講/華台院の迎講と来迎図/覚超の修善講、寛印の迎講/来迎図と和讃/法然・親鸞との相違
空也・源信と平安仏教の展開


【著者紹介】
岡野浩二 : 1961年生まれ。駒澤大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)(総合研究大学院大学)。現在、國學院大學兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新田新一 さん

    平安時代の僧空也と源信について詳しく書いた本です。体調が悪く親も病気で断念しましたが、牧師になるつもりでした。だから今でも宗教者の生き方には関心があります。空也は市中で仏の教えを説き、源信は比叡山の学僧として生きたことを知りました。対照的な生き方ですが、二人とも浄土の実現をひたすら願ったことは共通しています。その純粋な生き方に心を打たれました。彼らが生きていた時代においても、一般の人々が浄土の信仰に励んだことが描かれています。過去の無名の人々の求道が、日本人の心性の基礎を作ったことを知り、感動しました。

  • 林克也 さん

    あの空也の像、最初に写真で見たのはもう何十年も前になりますが、何回見ても「凄い」と思う。空也や源信の実績は、それはそれとして、あの像の迫力・リアリティには恐れ入ります。

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