ミメーシスを超えて 美術史の無意識を問う

岡田温司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326851669
ISBN 10 : 432685166X
フォーマット
出版社
発行年月
2000年05月
日本
追加情報
:
20cm,275,13p

内容詳細

絵の見方、美術の歴史を「父の機能」の一党支配から解放する戦略とは?無意識のイデオロギーを相対化し、主体、トラウマ、メディウムと皮膚、見る・触れる、メタファー/メトニミー等の観点から試行する。

目次 : 第1章 「天才と狂気は紙一重」―ロンブローゾと日本/ 第2章 「私」を表象する―自画像再考/ 第3章 ペストと美術―14世紀のトラウマとその徴候/ 第4章 色彩・タッチ・皮膚―ヴェネツィア絵画を描く手、観る眼差し/ 第5章 「傷」のメトニミー―あるいはカラヴァッジョの“聖トマスの不信”をめぐって

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    2000年5月刊だが、書物復権という11の出版社共同の復刊のコーナーがあって、2021年復刊の本を発掘してきた。本書は題名(テーマ)からしてかなりハイトーン。表題の美術史の無意識を問うとは、これまでの美術を支配していたのは、絵の見方にしろ、そもそも美術の歴史自体が「父の機能」だったことを示すこと。本書で圧巻だったのは、第五章の「「傷」のメトニミー」だった。その副題は「カラヴァッジョの<聖トマスの不信>をめぐって」である。「メトニミー」とは換喩。

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人物・団体紹介

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岡田温司

1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。専門は西洋美術史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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