中国「反日」の源流 講談社選書メチエ

岡本隆司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062584906
ISBN 10 : 4062584905
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,250p

内容詳細

「反日」をひきおこし、容易には終息させないメカニズムはどこに由来するのか、その起源を解明。倭寇の時代から現代まで、日中のある時期の政治に留まらず、経済・社会・思想を含めた一種の全体史を描き出す書。

【著者紹介】
岡本隆司 : 1965年、京都市生まれ。現在、京都府立大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 韓信 さん

    ヘイト本のようなタイトルだけど、いたって理性的な日中近世・近代比較史。日中の相互無理解は各々の社会構造・統治構造の相違に淵源するもの、という論旨で、王朝と民衆の乖離と、両者を繋ぐ宗族や会党ら中間団体が跋扈する明清中国社会を包括的に解説する。官と民の距離が近く剛構造で、開国後は即座に西洋から体系的に学問を摂取しえた日本と、経済発展に伴う社会の流動化も包括できる柔構造だが、国際法の世界への適応に後れをとった中国の差異が説得的に描かれ、非常に示唆に富んだ内容。なぜ文庫化時にタイトルを変えなかったのか悔やまれる。

  • Hiroki Nishizumi さん

    あとがきの「急がば回れ」が深い

  • 宣和堂 さん

    ちびちびと読んでいたのをついに読了。岡本センセの本の中では17世紀〜19世紀の日中の対比からその違いを主題にした本。あんまりな題名だけど、1905年の北京条約をその端緒としてそこに至るまでの経緯をまとめているので、題名に偽りはないものの、おそらく、題名につられた人たちはこの本の内容は肩すかしなんじゃないかしら…。ともあれ、内容的には清末というかアヘン戦争以後に重点を置いているモノの、康熙帝と徳川吉宗のデフレ経済策の対比などはこの本のみの特徴と言える。経済的な見地から清朝を捉えるには必読といっていい良書。

  • GEO(ジオ) さん

    近代中国史を専門とする岡本隆司氏による、中国人のナショナリズム形成についての本。特に日本人にとって、非常に不可解、かつ理解しがたい「反日」について、近代中国史を紐解きながら語っていく。 テレビなどでは、「中国人の反日は、江沢民時代に強化された反日教育によって〜」などと説明されるところだが、その淵源はもっとずっと深く、古い。 タイトルはひょっとすると、昨今流行りの「愛国ポルノ」のように見えるかもしれないが、内容はいたってアカデミックで、近代中国にあまり詳しくない人にとっては、非常に勉強になるはず。

  • HANA さん

    主に19世紀の日本と清の体制の違いから、反日意識がどういう風に芽生えて行ったのかを検証している。これを読むとどっちもどっちというか、中国の誤解と無知による部分が多いようにも感じられるなあ。清末期の情勢は阿片戦争と太平天国くらいしか知らなかったので、体制からわかりやすく解説されているので非常に役に立った。

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