世界史序説 アジア史から一望する ちくま新書

岡本隆司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480071552
ISBN 10 : 4480071555
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;18

内容詳細

アジア史の観点から世界史を一望。そのとき「ヨーロッパの奇跡」「日本の近代化」はどう位置づけられるのか。西洋中心の歴史観を覆し「来るべき」世界史をえがく。

【著者紹介】
岡本隆司 : 1965年生まれ。現在、京都府立大学文学部教授。主な著書に、『近代中国史』(ちくま新書)、『近代中国と海関』『属国と自主のあいだ』(いずれも名古屋大学出版会、前者で大平正芳記念賞、後者でサントリー学芸賞を受賞)、『中国の誕生』(名古屋大学出版会、アジア・太平洋特別賞・樫山純三賞受賞)、『李鴻章』(岩波新書)、『中国の論理』(中公新書)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 巨峰 さん

    「世界史」というのはカトリックの「普遍史」に由来する学問である冒頭で看破し、筆者は西欧中心の枠組みを外した新たな「世界史」の構築を図った。非常に意欲的・刺激的な新書。大航海時代に至るまではヨーロッパは辺境にすぎず、それまでのユーラシア世界は西アジア(メソポタミアから地中海までを含む)、南アジア、東アジアに3分割され、西アジアと東アジアの回廊部に盤踞する遊牧民たちの動向・流入により、これらの地域が大きな刺激を受けて成長を遂げたと記述する。(続)

  • ばたやん@かみがた さん

    歴史叙述の本でここまで価値観を揺さぶられたのは、杉山正昭他「大モンゴルの時代 世界の歴史9」(中央公論社)以来じゃないだろうか。現在、日本で受容されている世界史は西欧中心の概念・方法論に偏っており、到底非西欧社会の歴史を扱うには不適だと東洋史家である著者は言う。I.ウォーラスティン、K.ポメランツ、更にグローバルヒストリーを打ち出した史家等が、東アジアのデータ分析に誤りあり等として、次々と撃沈されていく様はいっそ爽快ですらある。(続

  • TATA さん

    高校生の頃、「大国の興亡」を半ば興奮しながら読んだものだけど、あらためて本作を読んで同じような感慨に耽ることができた、ありがたい。広大なシルクロードを中心に中央アジアに視座を定め世界史を再構成する試み。そうすると、西欧と日本は辺境であり後進地域。古代以降いかに中央アジアが世界の中心地、先進地であり、それが大航海時代以後変革されたかを述べる。中高生の時にこういった話を聞ければどれだけ史学を志した人が増えたか。最終章の日本史への言及が白眉。

  • skunk_c さん

    高校の「世界史」教科書に「親しんで」いる者からすると、特に5〜15世紀くらいのユーラシア大陸史の概説書としては出色。とても分かりやすい。アレクサンドロスの東征はヨーロッパから見れば「偉大」なことかも知れないが、社会(例えば言語とか)を変えていない点に注目して評価する姿勢は腑に落ちた。東洋史家の著者はヨーロッパ中心史観、そしてそのヴァリエーションとしてのグローバル・ヒストリーに対するアンチテーゼとして本書を著したようだが、半分成功かな。致命的な欠点は、ロシアの動きが殆どないこと。ユーラシア史なのに。

  • もりやまたけよし さん

    世界史を西洋中心に捉える歴史観に対するアンチテーゼの様にずっと感じた。多様な価値を許容する世界が心地よくも感じ、それがオリエントだと著者が言っている気がしました。

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