シィエスのフランス革命 「過激中道派」の誕生 NHKブックス

山ア耕一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140912812
ISBN 10 : 4140912812
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;19

内容詳細

ギロチンや恐怖政治より重要な事実。『第三身分とは何か』で革命に火をつけた理論家シィエスがその後政治の第一線に立ち続け、ナポレオンを呼び込んで自ら革命に終止符を打ったことは知られているだろうか。本書は、シィエスの視点から激動の十年間を簡潔に描くことで革命の全体像と、注目されてこなかった歴史的意義を見出す。「人民主権」の危険性を痛感するシィエスが実現したのは、立法権よりも行政権を重視する近代的な代表制であり、今もフランス政治に受け継がれる「極端な中道主義」だった―憲法と議会を軸に展開する、新・フランス革命史!

目次 : 序章 フランス革命の論じ方/ 第1章 アンシアン・レジームとは何か―「特権による自由」と初期シィエスの思想/ 第2章 一七八九年=「シィエスの年」/ 第3章 慧眼の理論家のつまずき―孤立するシィエス/ 第4章 革命のモグラ―いかに恐怖政治を乗り切るか/ 第5章 立法府より執行府を―九五年憲法は何を変えたか/ 第6章 ナポレオンとの同床異夢/ 終章 過激中道派の先駆者

【著者紹介】
山〓耕一 : 1950年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を単位取得退学。博士(社会学)。武蔵大学教授、一橋大学社会科学古典資料センター教授などを歴任。2005年から国際フランス革命史委員会副委員長、のち委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かふ さん

    シィエスはもともと僧侶出身なので、保守的思考だと思うのだが、フランス革命でも上手く立ち回り生き抜いてきたので政治的判断は優れていた人なのだろう。『第三身分とは何か』で聖職者、貴族、平民(ブルジョアジー)という階級社会で、聖職者でありながら平民に落とされていた境遇が機を見て生き残る方に付くことが出来たという。最後はナポレオンとも組むようになるのだから、強かに生き抜いた政治家と言ってもいいのかもしれない。それはブルジョアの中でも都市と地方のような対立があり、上からの改革を目指して強者に付いたのだと思う。

  • ジュンジュン さん

    最初誰だか分からなかった。「第三身分とは何か」の著者。あっ、分かった!あれっ、確か”シエイエス”で覚えたような…。現在では原音に近い”シィエス”と表記されているそうな。閑話休題。シィエスからフランス革命10年(1789〜99)を見つめる。上記パンフレットで革命に火を点けた彼は、左右からの攻撃に晒された経験から、徐々に自由の擁護よりも秩序の維持を優先しだす。やがて、ナポレオンを呼び込んで叫ぶ。「革命よ、止まれ。革命は終わった」と。

  • Myrmidon さん

    シィエス(アベ・シェイエス)を中心としたフランス革命の通史。恐怖政治よりも、「国民の意思=国家の意思(法)」とすることを重視する「古典的共和政」と、「代表制」を本質とする「近代的共和政」の相克に注目する。前者は国民の本質を「政治的動物」と見るのに対し、後者は「経済的動物」と見るとのこと。なるほど、ではあるが、「通史」的な部分に紙面を取られているためか、上記の執筆意図はイマイチ見えにくいかも。

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