虚像淫楽 山田風太郎ベストコレクション 角川文庫

山田風太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041356548
ISBN 10 : 4041356547
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
追加情報
:
15cm,426p

内容詳細

晩春の夜更け、聖ミカエル病院に瀕死の女性が担ぎこまれた。女はかつて病院で看護師を務めていた森弓子で、昇汞を呑んでしまったという。千明医学士は手当てを始めるが、弓子の肢体に数条のみみず張れを発見する。直後、弓子の夫が同じく昇汞を呑んで自殺。夫婦に何が起こったのか?刻一刻と弓子の様態が悪化する中、驚愕の真相が明らかになる…(『虚像淫楽』)。探偵作家クラブ賞受賞の表題作を含む初期ミステリー傑作選。

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かわうそ さん

    執拗にどんでん返しを繰り返す「厨子家の悪霊」をはじめ凝りに凝った構成の作品を取り揃えた上質なミステリー短篇集。「眼中の悪魔」「黒衣の聖母」「恋罪」「死者の呼び声」なども素晴らしく大満足の一冊。

  • うーちゃん さん

    「虚像淫楽」やからね(笑)山風を知らない人が見たら官能小説と勘違いされそう。上質なミステリです。初期作品を集めた短編群なので、まだ確立されてない部分もあるのかもしれないが、脳がクラクラするような風太郎ワールドに淫することができる。江戸川乱歩の短編が好きなら、読んでみると面白いのでは。こっちのほうが推理寄りだけど、良い意味で「へ、へんたい!」ってなる作風を味わえる。良い意味で変態なんて、乱歩とか山風とか岡田あーみんぐらいしか許されないと思うけど。

  • ホームズ さん

    面白かった(笑)ミステリだけでなくホラー色の強い作品もあり楽しめました(笑)『黄色い下宿人』は他の短編集とかで何回も読んだけど楽しめますね。『黒衣の聖母』が良かったな〜。

  • ぐうぐう さん

    デビュー作を含む、初期ミステリを収録した短編集。野心的な内容に、ぶっ飛び! 繰り出されるどんでん返しの連続にも感心させられるが、何よりも犯罪そのものの動機である人間心理の不可思議さと、犯罪方法の突拍子さとが、絶妙に結ばれている物語に惹かれる。また、設定や構成の妙にも目を奪われる。『吾輩はシャーロック・ホームズである』よりも、『漱石と倫敦ミイラ事件』よりも前に、風太郎は「黄色い下宿人」において、ホームズと漱石を遭遇させるパスティーシュを書いていたという驚き。

  • のれん さん

    忍法帖だけでなく、師匠譲りの探偵小説もまた山風作品の魅力であろう。 今作はどれをとっても男視点による女への視線が生々しく描かれ、そういった感情がトリックや伏線と上手く結びついている。 特に表題作と「黒衣の聖母」は作者らしい医療ネタやら女々しい男の恋愛感情がイキイキと描かれていて良かった。 「死者の呼び声」は上記の良さに加え、作中で別々の推理が構造的に展開された上で、綺麗に繋がり畳まれていく形が気持ち良い。 ただ最後の「黄色い下宿人」は伝記要素が強く他短編とは違う雰囲気があった。いやオチは笑ったんだけど!

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人物・団体紹介

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山田風太郎

大正11年(1922年)、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23年(1948年)『眼中の悪魔』で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年(1958年)に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を

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