囮捜査官北見志穂 山田正紀・超絶ミステリコレクション 4|5 芝公園連続放火 徳間文庫

山田正紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198947538
ISBN 10 : 4198947538
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
395p;15

内容詳細

芝公園周辺で頻発する高級外車の放火事件。深夜の邀撃捜査の現場、停電の6分間の闇を突いて、剃毛され日焼け止めクリームを全身に塗られた女性の全裸死体、そして被害者のミニチュアのように添えられたユカちゃん人形が発見された。大胆不敵な殺人死体遺棄事件。人形連続殺人に隠されていたのは過ぎし日々―高度経済成長社会が生んだ哀しい歪な構図だった。終焉を迎えた昭和への哀切な鎮魂曲。

【著者紹介】
山田正紀 : 1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で第3回日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞、第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 乃木ひかり さん

    高度経済成長やバブルは教科書や映像に頼るしかないがどんな時代だったのか。354Pの放火犯が語ることは本当に考えさせられる。戦後100年も経っていないのにここまで成長したのはすごいことだろう。そして歪みをあちこちに作った。作らざるを得なかったのかもしれない。この本が出た後、様々なことが起きた。歪みが蓄積し目に見えるようになってきているのかもしれない。

  • 悪者みきこ さん

    袴田はどうなったのか。毎度最後が悲しすぎる。小倉は一体何者なのか。その答えは味覚にあるの?味覚は徳間からはもう出んのかな?買わなきゃいかんな。

  • Kom さん

    昭和の名残がなんとも言えない読後感を残す。今回の北見志穂は普通の刑事(?)だったのでちょっと番外編みたいなイメージ。

  • はんく さん

    囮捜査官シリーズの第4作目にして現時点(令和6年3月)で最終作。既刊の第5作は幻となり当初予定されていた令和を舞台にしたリブート作品(作者曰くシーズン2)は予定をすぎて未だに刊行されない。警察官としての能力は身に付いた被害者体質だけという北見志穂が(袴田が不在という事情もあってか)この作品では時に閃き、推理し、動き回って独自に捜査し真相に自らたどり着く。第1作から随分と進歩したものだ。事件は高級外車連続放火とユカちゃん人形殺人の2本の軸が交差しその後も付かず離れずの距離感を保ちながら警察を翻弄していく。

  • ベリー さん

    ⭐️⭐️⭐️

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人物・団体紹介

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山田正紀

昭和25年(1950年)、愛知県名古屋市に生まれる。明治大学政治経済学部卒業。昭和49年(1974年)、『神狩り』が「SFマガジン」に一挙掲載されてデビュー。以後、SFを中心に、冒険小説、時代小説、ミステリと多彩なジャンルで活躍。昭和57年(1982年)『最後の敵』で第三回日本SF大賞を、平成14年

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