フェイス・ゼロ 竹書房文庫

山田正紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801926905
ISBN 10 : 4801926908
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
367p;15

内容詳細

ロボット学の表情工学を専攻する教授に、文楽の人形遣いであり人間国宝の吉田左衛門が依頼したのは、“無表情の表情”の首。しかし、それはひとが目にしてはならない“顔”だった―。文楽を題材にしたSFミステリの表題作ほか、すべてがマニュアル化された巨大ハンバーガーチェーンの歯車が静かに狂いだす「メタロジカル・バーガー」など、ジャンルの壁を超え、悠然と佇む傑作短篇群がここに集結。全篇初収録。

【著者紹介】
山田正紀 : 1950年、愛知県生まれ。74年のデビュー作、『神狩り』で第6回星雲賞を受賞。82年に『最後の敵』で第3回日本SF大賞、2002年『ミステリ・オペラ』で第55回日本推理作家協会賞と第2回本格ミステリ大賞を受賞。SF、ミステリ、冒険小説など多くのジャンルで活躍している

日下三蔵 : 1968年、神奈川県生まれ。出版社勤務を経てフリー編集者、ミステリ・SF評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fukumasagami さん

    アンソロジー、雑誌発表のホラー&SF短編13編。78年作1編、90年代4編、残り00年代。既読は表題作1編、しかし全く忘れていた、作品名でわからず、ラストでようやく気づく。「一匹の奇妙な獣 ein eigentumliches Tier」はまさに山田正紀でしか書けない、書けないものを書くような作品。ぜひ長編も。「わが病、癒えることなく」山田正紀の描くチームって、いつも破滅的。「魔神ガロン」9.11の山田正紀的解釈、恐ろしいのは現実世界。それにしても、最近の竹書房は装丁に趣向を凝らしている。編者の力量かな。

  • 橘 さん

    「恐怖と欲望幻想」なSIDE Aも良かったし、「科学と冒険」なSIDE Bも面白かったです。「一匹の奇妙な獣」「フェイス・ゼロ」「魔神ガロン 神に見捨てられた夜」が特に好みでした。SIDE Bに偏ってるな。。『戦争の子供たち』も気になるのに、構想だけで創作されなかったみたいなのは残念です。SFの、「何が書かれているかわからないのにむしょうに面白い」というのはとてもわかります…わたしもこういうSFが好き。「不気味の谷」は聞き覚えがありました。ロボットの外観が人間に近付き過ぎると嫌悪感を覚えるってやつ。

  • Ai さん

    山田さんのSFはかっこいい。表題作や『一匹の奇妙な獣』(意味は分かんなかったけど!)が特に。『冒険狂時代』は、保険を掛けられないということをフックに話題性を狙ったアクションがどうやっても保険契約されてしまうハチャメチャ作品で、こんな作品も書かれていたんだとびっくり。

  • funa1g さん

    近年のものにその傾向があるのか、こうしてみるとアイデンティティ喪失の作品が随所に見られる。自己評価の低さも健在で、いや、あんだけすごい作品書いて評価もされてましたやん、となる。長編の時は、立ち上がりは素晴らしいが素晴らしいが尻すぼみになる場合もあり、短編だとすぼまらないで終わって面白い時がある。この短編集だとSIDE Bの作品がそういった作品が多くて嬉しい。特に「一匹の奇妙な獣」「フェイス・ゼロ」が素晴らしい。完成度だけなら「火星のコッペリア」が一番。テーマ、ツイスト、見事な着地。

  • Sakuran さん

    山田正紀の単行本未収録作を集めた短編集。幻想、ホラーの前半とSF色の後半に分かれている。全体的に暗く、重苦しい感じと、「私」とは何か、アイデンティティを問うようなテーマのものが多い。比較的軽めなのが「冒険狂時代」で、あらゆる保険がある世の中で「保険会社が契約を拒否した冒険」を売りにしようとするスタントマンと保険会社員との攻防が面白い。「火星のコッペリア」はロボットと意識と扱っていて、一番SF的。20年以上前の作品もあるが、古さなどは感じなかった。

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人物・団体紹介

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山田正紀

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で第3回日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞、第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

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