心脳問題 「脳の世紀」を生き抜く

山本貴光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784255002774
ISBN 10 : 4255002770
フォーマット
出版社
発行年月
2004年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,361,19p

内容詳細

脳科学の急速な発展の中で提供される多量の脳情報。情報の海で溺れず、正気を保つための常識と作法を示す、誰も教えてくれなかった「脳情報との付き合い方」を紹介する1冊。

【著者紹介】
山本貴光 : 1971年生まれ。慶応義塾大学環境情報学部卒業。コーエーにてゲーム制作に従事。「哲学の劇場」主宰

吉川浩満 : 1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、フリーランス。「哲学の劇場」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 踊る猫 さん

    「です・ます」体を用いた平易な文章。だが、注意深く読み進めていくと決して甘く見てはいけない「本格派」の1冊であることがわかる。この脳にすべての問題の根源的原因を還元していく俗流脳科学の書物は、その身も蓋もなさゆえにハマるとこちらも賢くなったような魔性を秘めているだろう。だが、本書の2人はそうした魔性をもたらす「わかりやすさ」に警鐘を鳴らし2人の懇切丁寧な説明でこちらをしてもっと繊細に考え抜くこと、多彩な角度から脳という物体を見つめることを誘っていると読んだ。読み応えは十分だが、扱いが難しい1冊でもあるはず

  • nobu さん

    心脳問題について科学の成果を認めつつ,それだけでは足りないと指摘する。その先の議論は簡単ではないが,丁寧に整理していく。ブックガイドも充実。

  • さつき さん

    巻末ブックガイドはまだ未読。読んでしまうと読みたい本がきっとすごく増えてしまうので。いやー面白かったです。やわらかくとっつきやすい話題からぐんぐん深いところまで引きずり込まれてゆく感じ。後半はかなり難解でたぶん何度も読み返さないと駄目で、全然まるっと理解はできてないのですけど、アキレスと亀のパラドクスに与えられた解釈にはじめてなんか納得できました。ベルクソン読んでみたい。

  • nizimasu さん

    意識とか心って脳に還元される部分もよくわかる。本能がほとんど。心の声って何。自分ってのはモノなのか心なのか、そんなことの難しさはジレンマとして紹介する。唯物論だったり唯心論だったり科学も脳の万能理論も結局は議論のすげかえにすぎないというロジックの説明もいちいち納得できたかもしれない

  • 林道真衣 さん

    「理不尽な進化」と似た構造の本。科学の最先端研究の話題から入り、社会科学、哲学および政治、社会のあり方を通って、さいごはまた哲学の基本的な問題に帰着する。君主型→規律型→コントロール型という社会全体のメカニズムの変化が興味深い。

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