恋と伯爵と大正デモクラシー 有馬頼寧日記1919

山本一生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532166366
ISBN 10 : 4532166365
フォーマット
発行年月
2007年09月
日本
追加情報
:
20cm,365p

内容詳細

近衛文麿、志賀直哉から“日本のマザー・テレサ”まで、多彩な登場人物が織り成す、華族社会の桎梏のドラマ。“有馬記念の父”が遺した恋の日記、その行間から大正という時代の実像を鮮やかに切り取った1冊。〈受賞情報〉日本エッセイスト・クラブ賞(第56回)

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読書メーターレビュー

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  • おかむら さん

    有馬記念の産みの親.有馬頼寧が遺した膨大な日記から、大正8年の恋(っても不倫なんだけど相手の女性が謎)に着目。かなりマニアックではありますがすごく面白い! 日記を読み込み周辺文献に当たり現地に飛び郷土資料を調べ、ついに発見! 著者が本当に楽しそうに調べまくってて読んでるこちらもワクワクする。歴史ミステリー楽しい! そしてなんてロマンチックな恋! タイトルもいいよね! 著者の経歴がまたユニーク。サラリーマン兼競馬史研究で有名な人らしいです。なのでか文章もその辺の学者より堅苦しくなく断然好み!

  • おさむ さん

    競馬の有馬記念をつくった伯爵、有馬頼寧(よりやす)の日記の編集に携わった著者(競馬史研究家)による評伝。伊藤隆さんの著書で紹介されていたので読んだが、これはすこぶる面白い。久留米藩主の有馬家出身の頼寧の人知れぬ(実は周囲にはバレバレなのだが)恋路を複数の日記などの史料から浮き彫りにしていく。その過程が秀逸で、歴史探偵ならぬ日記探偵ですね。華族の華麗な暮らしや人脈のつながり、放埓な恋愛模様などもよく分かります。日記もこうして複眼的に立体化してもらうと、単なる自慢話ではなく、面白いよい読み物になりますね。

  • ポンポコ さん

    旧久留米藩有馬伯爵家15代当主にして、衆議院、貴族院議員、農林大臣、産業組合中央会会頭、農文協会長、JRA理事長を歴任し有馬記念に名を遺すすごい人…の一方で、乳児院や労働者のための夜間学校を私財を投じて創設、部落解放や農民運動にも関わり、賀川豊彦の協力者でもあった。一貫して身分と貧富の格差解消のために行動した有馬頼寧の日記から綴る評伝。というとつまらなそうだけど、道ならぬ純愛と、身分や立場との間での苦悩が赤裸々に綴られ、まるで少女マンガ。著者の筆力もあるけど、時々の心情が読み取れるのが日記のおもしろさだ。

  • rbyawa さん

    h047、寝る前に読み始めてついうっかりと最後まで読んでしまったのだが、どうも「八重さん」の正体がわかるところが一番面白かった気がする。というより「ヨリタネ→タヨリネー」などと揶揄られる必要もないほど彼の慈善活動は人生の隅々まで及んでいて、けして付け焼刃などではなかったように思う。八重さんは恋の相手ではないのだが、恋に絡む人で、どうも彼との約束を守り自分の生存が知られないようにしていたようにも少し思えないでもない。そう振る舞ったならば、彼女の心も彼が救っていたんじゃないのかなぁ、一度だけの邂逅であっても。

  • イガラシ さん

    有馬頼寧日記から主に美登里さんとのやり取りを中心に描かれている。「こういう女と関係があったということ」を書かないと、その人自身の魅力が伝わらないということだろう。自分の地位を捨てても良いと考えていたほど、惚れ込んでいたのが分かる。ここで洋行していたら、有馬記念はなかったのだろうか。

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人物・団体紹介

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山本一生

1948年生まれ。近代史家、競馬史家。東京大学文学部国史学科卒業後、富士石油に入社し、おもに線形計画法を用いたシステム開発業務に携わる傍ら、競馬の歴史や文学、血統に関する翻訳やエッセイを発表。1997年にフリーになると近代史に転じ、恩師である伊藤隆東大名誉教授のもとで『有馬頼寧日記』の編集に加わり、

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