たまゆらに 文春文庫

山本一力

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167900045
ISBN 10 : 4167900041
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
追加情報
:
375p;16

内容詳細

若い娘ながら青菜の目利きに長けた棒手振りの朋乃。ある朝仕入れに向かう橋の上で、大金の入った財布を拾う。商いに障ると知りながらも、落とし主を救うため自身番に届け出たのだが―欲深さ、狡猾な保身に満ちた浮世を、正直に誇り高く生きることの価値を描いて爽やかな感動を呼ぶ、極上の人情時代小説。

【著者紹介】
山本一力 : 1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • それいゆ さん

    何年か前に観た映画「あかね空」が強烈に焼き付いていて、山本一力さんのこの手の作品は読む前からわくわくしてしまいます。わずか1日の短い話ですが、内容が凝縮されていて読み応えがありました。お茶と饅頭が頻繁に出てきましたが、嫌みはなくて一緒にご相伴に預かっているような気分にさせられました。

  • アメフトファン さん

    宝石を掘り当てた気分です。読メの皆さんがあまり読んでいないのにこんなに面白い。初めての作家さんでしたが、人間の清濁を見事に描き出しています。主人公の朋乃のたたずまい、話し方、そして真っ直ぐな心が清々しく圧倒されました。他の方が書いていましたが、財布を拾って届けるだけの話をここまでふくらませることが凄い!自分の心が如何に汚れているかが解る試金石になりました。間違いなくお勧めです!

  • つねじろう さん

    一力節は、今回も下町の馴染みの蕎麦屋みたいな安心感と安定感。暖簾くぐれば何時もの居心地。で、何時もの深川風景と棄捐令時代を健気に生き抜く働き者で正直者の主人公。50両の入った財布を拾って親切に届けたばかりに面倒くさい事になる。落し主との因果と因縁、男達の見栄と意地でどんどん深みにはまりややこしくなる。其れなりの男達が出て来るのに、どいつもこいつも何もたもたしてやがんでぃと啖呵のひとつも切りたくなるが、成る程そういう事だったのね。ちょとイライラしたけど、朋乃の長い一日に付き合った甲斐は有りました。

  • Gummo さん

    青菜の棒手振りをしている朋乃が、ある朝橋の上で大金の入った財布を拾ったことから始まる長い一日の物語。朋乃の生い立ちも絡めながら物語は進んでいくのだけれど、大半は密室劇のような一室でのやり取りに占められている。「この小説は “茶飲み小説” である」と解説にもある通り、頻繁に喫茶シーンが出てくるのも特徴的。お茶とお菓子って大事なコミュニケーションツールだったんだなぁ。大店を守るためのやり切れない仕打ちやねちっこい下っ引きには嫌な気分にさせられるが、朋乃の真っ直ぐさと子犬のごんの愛らしさとに救われる。★★★☆☆

  • Mark さん

    いいお話でした。朋乃の凛とした生き方がとっても清々しくて、いい気持ちにさせてくれます。正直、真面目、誠実といった言葉がとてもよく似合う、それでいて肩肘張らず真直ぐに生きようとしている姿は、例えこれまでどんなに辛い過去があろうがそれさえも跳ね返してしまう。私も朋乃ように明るく、真直ぐにいきたいですね。

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人物・団体紹介

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山本一力

1948年高知県高知市生まれ。東京都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞。12年、第1回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。15年、第50回長谷川

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