赤狩り The Red Rat In Hollywood 3 ビッグコミックス

山本おさむ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784098600854
ISBN 10 : 4098600854
フォーマット
出版社
発売日
2018年09月28日
日本
追加情報
:
256p;19

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    読んでいて、20年前のアカデミー受賞式を思い出した。エリア・カザンが名誉賞を受賞したとき、スタンディングオベーションする会員らの中にあって、ステージ上のカザンを睨むように座ったままの俳優達をカメラは映していた。半世紀前、カザンはレッドパージを逃れるため、仲間の名前を非米活動委員会に売った過去があり、その抗議のために一部俳優らはカザンの名誉賞を認めなかったのだ。山本おさむの『赤狩り』は、嫌疑をかけられハリウッドを追われた者と同様、生きていくために仲間を売らねばならなかった者の苦悩も描いている。(つづく)

  • ムーミン2号 さん

    文化とは何だろうか? そして文化統制、あるいは思想統制とは何をもたらすのか? 表紙で刑務所に収監されているのは赤狩りで摘発されたドラルン・トランポという脚本家だ。彼は摘発以来、本名で映画の脚本をかくことは叶わなかったが、別名義で書いた作品、翻案した作品は今でも名作として残っている。そしてチャップリン。彼に手を出せずにいた赤狩り本部の権力者たちは、彼が洋行する機会を逃さず「再入国許可」を取り消すという暴挙に出た。トルーマンの時代だ。あんな時代もあったねと、のんびり言ってはいられない。時代は巡るのだから。

  • 笠 さん

    4 「ローマの休日」編が終わり、ハリウッド・テンにストーリーの中心が戻る。フィクションの部分は多々あれど、本作に登場するのはまぎれもなく人間であるから、個人個人を善悪で断じることではなく、過ちであったと振り返ることしかできない。それは創作人物である《たれこみ屋》のクロスビーにしても、《転向者》となったドミトリクにしても、あるいはFBIのキビーに対してさえも、部外者である我々が断罪するのはおこがましい。ただ一つ言えるのは、我々にできるのは歴史に学ぶことだけで、歴史を繰り返さないためにもこういう作品は尊い。

  • Iwata Kentaro さん

    3巻まで読みました。見事な作品です。日本人が大好きなオードリーヘップバーンと「ローマの休日」。そこにまさかあのような赤狩りの影響があったとは全く知りませんでした。

  • YS-56 さん

    恐怖と無理解は全てを狂わせる。

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人物・団体紹介

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山本おさむ

漫画家。1954年、長崎県に生まれる。聴覚障害などをテーマにした『どんぐりの家』(小学館)で第24回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。同作は大きな話題を呼び1997年に映画化された

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