「ひとり」の哲学 新潮選書

山折哲雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106037931
ISBN 10 : 4106037939
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
237p;20

内容詳細

現代人よ、「孤独」をそんなに悪者にするな!「独居老人」「孤独死」など、まるで「ひとり」が社会悪であるかのように世間は言う。が、人は所詮、ひとりで生まれ、ひとりで死ぬ。「孤独」と向き合うことで、より豊かな生を得ることができるのだ。親鸞、道元、日蓮、一遍ら、先達の生き様を振り返り、日本思想の源流ともいえる「ひとりの覚悟」に光を当てる。

目次 : 序章 「孤独」と「ひとり」のちがい/ 第1章 親鸞の「ひとり」/ 第2章 道元の「ひとり」/ 第3章 日蓮の「ひとり」/ 第4章 法然と一遍の「ひとり」/ 終章 「ひとり」の哲学

【著者紹介】
山折哲雄 : 宗教学者、評論家。1931(昭和6)年、サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テツ さん

    生まれるときは一人。そして死ぬときも一人。孤独はあたりまえのことなのに現代社会は独りであるということにネガテイブなイメージを持ちすぎている。本来群れをなすということは生存するために有利だからそうして生きることを我々の遠い先祖が選択したというだけのことであって、生きることが容易い現代社会では無理に群れに加わる必要は皆無なんじゃないかと思えてくる。一人の哲学。独りであることの意味と意義。そうした確固とした何かを掴めたのなら生きることは楽になる。

  • かんちゃん さん

    宗教学者のエッセイ。法然、親鸞、日蓮、道元、一遍……。日本を代表する聖人の「ひとり」の思想に思いを馳せる。日本思想史に疎い私には学術的なことはよくわからない。しかし、私も日本人。著者の呟くことは、肌ではわかる。あ〜、確かに日本ってそうだったね。なぜか郷愁を感じる。

  • 団塊シニア さん

    タイトルに惹かれ購入したが思いのほか読みにくい内容であった、というよりまとまりに欠けてる感じがした、ただあとがきに代えての部分で「さあ、これから死ぬか、と掛け声をかけ、そのままベッドにころがりこむ」というフレーズだけが印象に残った。

  • ねこさん さん

    「ひとり」でいることの劣性のイメージに対するアンチテーゼのようだが、親鸞、道元、日蓮、法然、一遍らの足跡を追う紀行文であると共に、老境にある人が心情の遷移や睡魔の中に見える妄想を吐露していく、というより彼らの生きた時局に自己をチューニングしながら、善悪で計れない生のままならなさや揺らぎを整合出来ずに苛立っているようにも思え、「ひとり」を肯定する意志を示しつつも、虚無感を絡めとりながら死へと向かう矛盾にシンクロし、それらを親鸞という存在の仕方の極との位置関係に集約させていることに、内省を拒む頑なさを感じる。

  • はるゆき さん

    ちょうど、「個」と「ひとり」って同じことをさしてるのかな?という話を知人としたところだったので、よかった。 そう言えばNHKの「AIに聞いてみた」的な番組で出てきたという、40代以上の独居についての話題もあったので、タイムリーな話題なんだと思う。山折さんのいちファンとしては、「あとがきに代えて」の内容を重要視したい。

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山折哲雄

1931年生まれ。宗教学者。東北大学文学部印度哲学科卒業。同大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、同センター所長などを歴任

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