沈まぬ太陽 1 アフリカ篇 新潮文庫

山崎豊子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101104263
ISBN 10 : 4101104263
フォーマット
出版社
発行年月
2001年12月
日本
追加情報
:
16cm,409p

商品説明

恩地元。この男の生き方があなたの魂を震わせる―国民的感動を呼んだベストセラー。待望の文庫化!

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。
人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!
沈まぬ太陽1巻〜アフリカ篇(上)〜

<山崎豊子>1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大国文科卒。毎日新聞社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957(昭和32)年『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。1963年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争3部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。

内容詳細

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。

【著者紹介】
山崎豊子 : 1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大国文科卒。毎日新聞社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、’57(昭和32)年『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。’63年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争3部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。’91(平成3)年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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週刊新潮掲載時には週刊新潮が機内から姿を...

投稿日:2021/04/11 (日)

週刊新潮掲載時には週刊新潮が機内から姿を消したことなどからも、社内の事実を描かれて居たかが分かる作品。

gimme さん | 兵庫県 | 不明

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航空事故を機に、組合の委員長が待遇改善を...

投稿日:2021/04/10 (土)

航空事故を機に、組合の委員長が待遇改善を主張し、会社に楯突いたことで、僻地に左遷されてしまう。正しい行動のはずが、会社という組織の中で疎まれ、邪魔者扱いされてしまう。自分の信念を曲げない大切さを教えてもらった。 今の政治を見てもこれと同じことが繰り返されているように見え、日本社会は変わらないのだなと思ってしまう。同期入社の友が出世の為に会社側に付き、豹変してしまう一方で、主人公はただひたすら正義を貫く。この落差を描くことで作品の深みが生まれ、良質な人間ドラマになるのだ。

mai さん | 不明 | 不明

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山崎豊子さんの小説はとにかく長い。しかし...

投稿日:2021/04/10 (土)

山崎豊子さんの小説はとにかく長い。しかし、だれることなく書き込まれているのと、きちりとした文体によって、ぐいぐい読ませる。 この作品も、組織、体制システムと個人との間に生まれる相克といったものがテーマであろう。 綿密な取材から紡ぎだされるストーリーに引き込まれる。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    日本航空墜落事故を 題材に した 本書は、確かに ベストセラーに ふさわしいだけの 広がりと 深みを 読者に 与えてくれる。 『白い巨塔』『華麗なる一族』『大地の子』など 大作を 発表し続けてきた 作者が、この本でも 重厚な問題提起を 小説という形態をとりながら、 読者に 与えてくれているような気がする。 それにしても、主人公 恩地との 対比のためか 山崎 豊子の本は 善役・悪役が はっきり わかって 読みやすい。

  • yoshida さん

    国民航空に勤務する恩地。恩地は固辞した筈の社内労組の委員長職を止むなく引き受ける。恩地は現場の職員の労働環境改善の為に懸命に働く。結果として、委員長を二期勤めた恩地は社員の待遇改善を勝ち取る。だがニ度のストをせざるを得ず。国民航空は恩地をカラチへ左遷する。恩地は信念を持ち組合活動を行った。節を曲げない恩地の行動は、なかなか真似出来ない。巨大かつ政府とも関係深い国民航空だけに、恩地の行動の影響は大きい。美談とされたサンフランシスコ空港の事故。この原因究明を疎かにしたことが、後の国民航空の大事故を暗示する。

  • ジェンダー さん

    何回も読んでいるけど悲しいね!事故があっても隠そうとするし、乗客を命を預かる会社が人が少なく苦労しているのに増やそうとしない。またスト権はやってはいけないのかもしれないが、法律で認められている権力ではあるけども最後の手段ではあるけどもなんとも言えないね。また今もそうだけどお客さんの事は考えても従業員の待遇改善も全て叶えるのは難しいが整備が完了していなくて飛ばさないと行けないという状況はどうにかしないと行けないと思います。

  • zero1 さん

    山崎の力作。日本航空をモデルとする航空会社に勤務する主人公は労組委員長としてストを決行。その結果、報復人事としてケニアやパキスタン勤務を命じられる。不条理に苦しむのは「大地の子」や「二つの祖国」と同じ。帰国後は墜落事故の担当に。読んでいてため息が何度も出る。それでも御巣鷹山での悲劇を忘れないよう、しっかりと読まなければ。前に読んだ本。700冊目の登録。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    日本航空社内の不条理・傲慢・人間の欲望等を赤裸々に 真相は?、でも恐いですねぇ!

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山崎豊子

大正13(1924)年、大阪市生まれ。昭和33(1958)年、『花のれん』で直木賞受賞。平成3(1991)年菊池寛賞、21(2009)『運命の人』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。25(2013)年、逝去

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