絵画を見るということ 私の美術手帖から NHKブックス

山岸健

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140017869
ISBN 10 : 4140017864
フォーマット
出版社
発行年月
1997年07月
日本
追加情報
:
19cm,243p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 袖崎いたる さん

    社会学者による絵画についての評論というかエッセイというかそんな感じ。なのだ≠竍である≠ネどの強い文体で述べられるのは著者の絵画体験の紹介であり、強くはあるが硬さはそれほどではなく、学術的な演出も弱め。たくさんの名画鑑賞に裏付けられた感動もしくは震撼の熟読玩味からの表現は含蓄ある。どのような言葉、そしてその使い方が絵画の印象を語るのに用いられているのかという観点からも面白い。たとえば「あるモチーフに憑かれること」であったり「匂い立つエピソード」であったり「その絵が包みこまれている霧のようなもの」等々。

  • swshght さん

    《ラスコーの壁画》を嚆矢とする絵画史が人類にもたらしたものとは何なのか。それが本書を貫く大きなテーマだ。だから、この論考は絵画分析を第一の目的としない。また画家のスタイルや技法の解明に迫ることもない。著者は絵画作品が見る者に問いかける「見ること」の本質を探求する。その点ではジョン・バージャー的なアプローチに近い。絵画は社会や生活に深く根差しており、我々はそのなかで絶えず獲得される「視点」によって世界の認識を可能とする。絵画は”ここから彼方へ”と開かれた窓に他ならず、より広大なパノラマへと見る者を誘う。

  • バカハツ五郎 さん

    勉強になった。美術館へ行こう。

  • ずほ さん

    「絵画をみる」系の本で一番面白かった。画家たちは、何を、どう見て、そこにある何かを、どう表現したのか。作品にはその試みが残されている。欠点としては挿絵が汚いことと、紹介されている絵に載ってないものがあること。紹介されている絵画をまとめてみたので読む際に使ってみてください。http://wywts.hateblo.jp/entry/2015/03/04/045629

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人物・団体紹介

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山岸健

1934年新潟県長岡市生まれ。1957年慶應義塾大学文学部哲学科社会学専攻卒業。同大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得満期退学。1967年秋から1年間、イギリス留学(ロンドン大学、LSE)。慶應義塾大学教授、大妻女子大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授、大妻女子大学名誉教授。社会学博士。

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