火を焚きなさい 山尾三省の詩のことば

山尾三省

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787718877
ISBN 10 : 4787718878
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;18

内容詳細

目次 : 1(火を焚きなさい/ 漫画 Make the Fire(原作=山尾三省 翻案・作画=nakaban))/ 2(沈黙/ 日と月 ほか)/ 3(歌のまこと/ 夕日 ほか)/ 4(山桜/ 新月 ほか)/ 5(森の家)/ 6(山に住んでいると/ 石 ほか)

【著者紹介】
山尾三省 : 1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73〜74年、インド・ネパールの聖地を一年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    前回読んだ時には山尾三省が屋久島に移住して百姓と詩人として生きたことを知らなかった。今回は地名や植物、山の名前に屋久島の景色を重ねて読んだ。1938年東京神田生まれ、1977年39歳で家族と共に屋久島一湊白川山に移住し子供らを育てた。2001年癌で死ぬまで詩作を続けた。子どもらに向けた「火を焚きなさい」、縄文杉を詠んだ「聖老人」はやはり素晴らしい。二十歳を目前にして東京へ行く息子に向けた「食パンの歌-太郎に-」の一説がとても心に響く。「俺達は本当はただ命の原郷を求めているだけなのだ」彼の遺言を実現したい。

  • アキ さん

    表題「火を焚きなさい」子どもへの語りかけも、作画nakabanの版画もいい。「食パンの歌―太郎に―」にある「人間はお金を稼ぐために生きてはいけないという理想を命からがらで考えもし実行すること」のために東京から屋久島に移り住んだ。「月夜」「夕日」「静かさについて」「山に住んでいると」その情景が浮かぶ。原発をなくすことが願いと遺言に残した。「ひとつの夏」あの原爆の夏を忘れない。詩のことばが生き方そのもの。「僕は幸福という言葉の前にむしろ悲しむ。真理という言葉の前に深く心が震える。僕は百姓となり、詩人になった」

  • meg さん

    山尾三省の言葉が、生きる力のある部分みたいな炎のような魂を揺さぶって来る。もの凄い詩だ。人にすすめたくなる。

  • Sakie さん

    社会の役に立ちたいのと同じくらい、山に引きこもって自然と対峙しながら生きていきたい願望が私にはある。人間の野生に従い、自然の恵みに祈りを捧げながら、静かに生きる。そんな暮らしを極端に具現した山尾三省の言葉には地面にずっしりと根を張った力がある。読む者を圧倒し、共振させ、空を見上げさせる。詩とは、私はそのようなものであってほしい。現代社会を『悪い時代』と厭う詩は、あんまり好きじゃない。人の美しい営みを詠ってほしい。気に入ったのは、夜中に独りで焼酎を飲みながら、鹿の鳴き声を聴く詩。クィーオウ クィーオウ。

  • チェアー さん

    土のアナキストともいうべき詩人。都会に出た長男に贈る詩で、食パンをみすぼらしいとか汚らしいとか思うようになったら、それはひとつの思想が死んだときだ、と言い放つ父。都会やカネが支配する社会に対する嫌悪、土や木、川、海に対するあこがれ、できれば同化したいという願望を強く感じる。こういう詩を嫌うようになった時、わたしのなかで何かが死んだときなのかもしれない。

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