犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い 光文社新書

山口仲美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334031565
ISBN 10 : 4334031560
フォーマット
出版社
発行年月
2002年08月
日本
追加情報
:
18cm,277p

内容詳細

犬は「びよ」、赤ちゃんは「イガイガ」。これらは鳴き声を表現した昔の擬音語や擬態語。英語の3倍・1200種類にも及ぶ日本語の「名脇役」擬音語・擬態語の歴史と謎を、第一人者が解き明かす。

【著者紹介】
山口仲美 : 1943年静岡県生まれ。埼玉大学教養学部教授。文学博士。お茶の水女子大学文教育学部国語国文学科卒。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    英語の3倍以上の1200種類を超える擬声語・擬態語。著者の力作『語型の変遷図』は、もれなく理解の一助。数々の事例の味わいもたっぷり。印象的なのが、平安時代の「(風の)そよ」と鎌倉時代の「(ミンミンゼミの)みうみう」。心情と季節も掛けている感。身近な生活感が漂うのが、烏の鳴き声。奈良時代の「児ろ来」、江戸時代の「嬶」は、『七つの子』の源泉のような気がしてならなかった。噺では狂言記『柿山伏』を挙げたい。オチは鳶。『笑話集・私可多噺』も捨てがたい。逃げる夫の”鳴き声”、笑うなぁ。日本の歴史と、言葉の深さを堪能。

  • へくとぱすかる さん

    「びよ」の登場する狂言『柿山伏』は実際に鑑賞したことがあるし、文献をさかのぼる限り、「わん」以前が「びよ」だったことは、疑い得ない。近松門左衛門はその両方を使っている。これは日本語の不思議としか言いようがない。その謎について著者は思いきった仮説を提言しているが、それはもう日本語学を離れた、もっと広域な研究と検証を必要とするだろう。すごくおもしろい。

  • がらくたどん さん

    先日読んだお洒落な大正探偵譚で「夜守の鳴声」という一節を読み、わたしはヤモリが鳴く事を始めて知った。本書は擬音語・擬態語の基本構造と歴史的変遷の第一部と動物の声の描写の変化を追った第二部の構成。なんと言っても第二部が楽しい。平安時代に「ひよ」だった犬の声が「びよ」となりついに「わんわん」になった経緯に潜む社会的な背景。鼠と雀の生活圏のリンクと隔絶。複数あった牛の鳴声界における「モー」の天下取り史。そして、狂言で「ももんが」が「モモンガ〜!」と鳴く理由。私はモモンガが鳴く事も知らなかった。言葉は世界を映す♪

  • こばまり さん

    古典オノマトペが満載の賑やかで楽しい解説書。犬は「びよ」、猫は「ねう」でお願いします。気に入った言葉で例文作成。「お櫃をコホロと開けるとたくさんのお饅頭。ザブザブ食べてユブユブのお腹をさすっていたところ、俄かに変調。エブエブと吐いた。」失礼致しました。

  • tomi さん

    英語の3倍もあり、翻訳家や留学生も悩ませるという擬音語・擬態語について解りやすく考察する。犬の鳴き声は江戸時代中期まで「びよ」「びょう」だったという。ではなぜその後「わん」に取って代わられたのか。他の猫・ネズミ・馬などの動物の鳴き声の変遷を文献をもとに辿ったり、「今昔物語集」に出てくる語がどれだけ現代まで継承されているかを調査したりと、とても興味深く面白い一冊。 

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人物・団体紹介

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山口仲美

1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。日本語学者。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に擬音語・擬態語の歴史的研究は高く評価されている。古典の文体研究で日本古典文学会賞や金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波新

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