歴史とは何か 世界を俯瞰する力 PHP文庫

山内昌之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569762432
ISBN 10 : 4569762433
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
341p;15

内容詳細

いかにすれば歴史の真実に辿りつき、いかにすれば真実を伝えることができるのか…。本書はヘロドトス、司馬遷、吉田松陰、福沢諭吉ら古今東西の歴史を紡いできた人々を取り上げ、彼らがいかに歴史をとらえたかを、イスラム史の第一人者が解説したもの。歴史学の使命と意味を解き明かすだけでなく、激動の時代を生きる現代人に、世界との向き合い方を示唆してくれる

目次 : 序章 こだわりと疑念―なぜ歴史を考えるのか/ 第1章 天道、是か非か―歴史のメッセージ/ 第2章 ヒストリーとストーリー―科学と文学の間/ 第3章 危機における歴史―歴史家の使命/ 第4章 広がる歴史―文明の接触と衝突/ 第5章 世界史と日本史の出会い―構造の転換/ 終章 リアリズムと理想主義―現代歴史学の志

【著者紹介】
山内昌之 : 明治大学特任教授、東京大学名誉教授、三菱商事顧問、フジテレビジョン特任顧問。1947年、札幌市生まれ、北海道大学卒。学術博士(東京大学)。カイロ大学客員助教授、東京大学教養学部助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学客員教授、東京大学中東地域センター長などを経て、東京大学教授を2012年に退官。発展途上国研究奨励賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞(二回)、吉野作造賞、司馬遼太郎賞を受賞。2006年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    これは文春新書で「歴史の作法」という題名で出版されていてそれを若干改訂して文庫本にして出したものです。新書でも読んでいますが、やはり歴史の勉強をするのにこの本は入門書的な位置づけで何度読んでも飽きないというか参考になります。東京大学の教養学科の学生向けに講義したものが元ネタとなっているので参考文献もしっかりしています。いつ読んでも読まなければという本が多いのですが、全然進みません。読もう読もうという掛け声だけが頭の中に渦巻いています。

  • isao_key さん

    歴史の見方、捉え方を古今東西の書物から選別し紹介しながら、自身の考えを示される。トゥキュディスを引き合いに、「歴史とは、理解することなのであり、それは言葉を使って書かれるそのものなのです」と述べる。陸奥宗光が土佐立志社の一部と共謀し政府転覆計画に連坐し、戦後逮捕されていた時、獄中で荻生徂徠とジェレミー・ベンサムに親しんだ。その荻生徂徠について、ある主体の行動によって制度が実現しても、その活動が実を伴わないと制度も失われてしまうという循環論で歴史を捉えたと評価している。松陰も歴史の作法を知ることを重んじた。

  • Yuri Mabe さん

    難解すぎる。歴史認識を巡ってこれでもかというほど議論が展開できるとは唖然。私には理解が追いつかず肝心の歴史とは何かが全く見えてこない。気候変動やDNA分析などの科学的な歴史実証について言及されてない点、古典な印象。

  • my さん

    私たちはなんのために歴史を学んでいたのか、確認する意味も込めこの本を読んでみました。歴史に刻まれた普遍的な法則というものを探すのではなく、無常に流される時間の中で一人一人の人間が下す判断を現在に蘇らせ、時には残酷な過去も受け入れて現在を生きていくことを促す筆者には一定の共感を持ちます。時にはある人の健康状態が歴史の結末を変えてしまう。その人の心理は如何程か、理解することで現在の視点から新たに見えてくるものがあるのかもしれません。

  • バルジ さん

    再読。古今東西の名だたる歴史家達の「歴史とは何か」という命題についての思索の道程が辿れる良書。理想と現実の狭間に揺れながらも、歴史の「認識者」ではなく「主体者」たらんとした陸奥宗光の姿が殊の外輝いて見えてくる。歴史は単なる過去の積み重ねではない。時々の状況によって再度解釈され同時代人に影響を与えるものである。そのために歴史家は事実を嗅ぎ分ける嗅覚と事実を積み重ねひとつのナラティブを構築する力が求められる。あまりにも遠大に思えるが、この2点は「歴史家」の必須要件であろう。

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人物・団体紹介

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山内昌之

1947年、札幌市生まれ。北海道大学大学院博士課程を中退、東京大学で学術博士を取得。現在、東京大学名誉教授、ムハンマド五世大学特別客員教授、武蔵野大学客員教授。また、富士通フューチャースタディーズ・センター(FSC)特別顧問、アサガミ顧問、KIZASHI顧問、横綱審議委員会委員長なども務める。専攻は

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