アジア・太平洋戦争史 同時代人はどう見ていたか 上 岩波現代文庫

山中恒

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006032890
ISBN 10 : 4006032897
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
379p;15

内容詳細

いったい何が自分を軍国少年に育て上げたのか―。三〇年来の疑問を抱いて、著者は戦時下の出版物を渉猟し、日清戦争から東京裁判までの通史一二〇〇枚を書き下ろした。いま明かされるあの戦争の真実。武力紛争だけでなく、通貨の流通をめぐる金融戦や、資源争奪をめぐる経済戦にも着目。上巻は西安事件まで。図版多数収録。

目次 : 第1章 日清・日露戦争(創設と西南戦争/ 日本と朝鮮王国/ 朝鮮の内乱 ほか)/ 第2章 辛亥革命(減満興漢と孫文/ 三民主義/ 武昌革命軍の勝利 ほか)/ 第3章 二一カ条条約(第一次世界大戦/ 青島占領/ 二一ヵ条条約の苛酷な内容 ほか)/ 第4章 満洲事変前夜(日露戦争後の満蒙権益/ 関東軍の創設/ 国民革命軍の北伐と第一次山東出兵 ほか)/ 第5章 満洲事変(満州事変当時の評価/ 煽られた戦争熱―万宝山事件と中村大尉事件/ 満鉄線路爆破―柳条湖事件 ほか)/ 第6章 満洲事変と国際連盟(中国、国際連盟に提訴/ 満蒙問題解決策案―満州国の建設/ リットン調査団派遣決定されるも撤兵せず ほか)/ 第7章 満洲国がもたらしたもの(日本の生存権を握る満州国/ 日満議定書に見る満州国の実態/ 満蒙放棄論 ほか)/ 第8章 中国幣制改革(日本軍の関内侵攻/ 華北分離工作と広田三原則/ 金本位制と世界恐慌 ほか)/ 第9章 暴走する軍部(政治への干与/ 国家改造を目指す軍人たち―桜会の結成/ 不発のクーデター―三月事件・一〇月事件 ほか)/ 第10章 華北分離工作と抗日運動(「冀東防共自治政府」対「冀察政務委員会」/ 冀東蜜貿易/ 抗日救国の運動盛り上がる ほか)

【著者紹介】
山中恒 : 1931年、北海道小樽市生まれ。作家(児童文学・ノンフィクション)。戦時期の教育・国民生活を明らかにした「ボクラ少国民」シリーズで広く知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hiroshi さん

    「ぼくがぼくであること」「あばれはっちゃく」の著者は児童文学作家だが、戦時期の教育・国民生活を題材にしたノンフィクション作家でもある。大日本帝国は経済戦、通貨金融戦、資源争奪戦に勝利できなかった為に武力戦に賭けるしかなかった。そのためにおこしたアジア・太平洋戦争を見ていく本。明治政府の指導者達は、維新前から佐藤信淵や吉田松陰等の国体原理主義に基づく国威伸張論に心酔し支持していたので、話は幕末のペリー来航から始まる。西安事件まで。◆維新の大義名分は復古神道の惟神の道。唯一万世一系の天皇のみが日本を統治する。

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人物・団体紹介

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山中恒

1931年北海道小樽市生まれ。児童読み物・ノンフィクション作家。1956年『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、1974年『三人泣きばやし』で第21回産経児童出版文化賞、1978年『山中恒児童よみもの選集』で第1回巌谷小波文芸賞、1993年『とんでろじいちゃん』で第31回野間児童文芸賞、2003

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