古代インドの思想 自然・文明・宗教 ちくま新書

山下博司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480068026
ISBN 10 : 4480068023
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;18

内容詳細

最大の民主主義国家であり、多様な民族・言語・宗教の坩堝であるインドをまとめる価値観とは何か。緻密な哲学思想や洗練された文学理論など、高度に発達した「知の体系」は、いかに生まれたか。厳しくも豊かな自然環境がインド人に与えた影響とは。外の世界から多くを受け入れながら矛盾なく深化・発展させることで、独自の文化や思想を生み出し、世界中に波及させてきた。ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教…。すべてを包み込むモザイク国家「インド」の源流を古代世界に探る。

目次 : 第1章 インドの大地と自然―思想と宗教を育んだ風土(ひとつのインド―「地理的インド」の統一性/ いくつものインド―「風土的インド」の多様性/ 天然の恵みと食料生産)/ 第2章 インダス文明と原ヒンドゥー教―半乾燥地域の先史文明(インダス文明の環境と社会/ インダス文明の文化と宗教―仏教・ヒンドゥー教との絆/ インダス文明の位置づけ―形成から解体まで)/ 第3章 アーリヤ人の侵入とヴェーダの神々―モンスーンとの出会いと衝撃(アーリヤ人の到来と背景事情/ モンスーンとの出会い/ 自然の猛威とリグ・ヴェーダの神々/ リグ・ヴェーダの神観念―インド的自然と神々の世界)/ 第4章 ウパニシャッドから仏教・ジャイナ教へ―ガンジス平原と森林の思考(アーリヤ人の東漸と「森の民」/ ブラーフマナからウパニシャッドへ―神への祭祀から自己への沈潜へ/ 都市の形成と新思想の興り―仏教とジャイナ教の時代へ/ 輪廻と解脱―「救いの方程式」の確立)/ 第5章 仏教と雨―修行者の暮らしと教団の成立(修行者と森林/ 修行者と雨季/ 仏教教団と世俗社会)

【著者紹介】
山下博司 : 1954年生まれ。東北大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得。マドラス大学哲学科博士課程修了(Ph.D.)。専攻はインド思想史・文化史、南アジア地域研究、環境思想。現在、東北大学大学院国際文化研究科教授(国際環境システム論講座)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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