アート・オブ・フリーダム 稀代のクライマー、ヴォイテク・クルティカの登攀と人生

山と溪谷社

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784635340335
ISBN 10 : 4635340333
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
351p;20

内容詳細

ポーランドが生んだ偉大な登山家、ヴォイテク・クルティカは、ヒマラヤの難峰を厳しいラインから、アルパインスタイルで攻略してきたクライマー。その大胆な発想、先進的なラインは、世界中のクライマーを魅了し続けてきた。本書は、その登攀と人生を丹念にたどる。チャンガバン南壁(1978)、ダウラギリ東壁(1980)、ブロード・ピーク縦走(1984)、ガッシャブルム4峰西壁(1985)、トランゴ・タワー東壁(1988)、チョ・オユー南西壁(1990)…アルピニズムの歴史に衝撃を与えた登攀を振り返る合間には、その登山哲学も明らかにされる。2017年にアメリカで刊行後、すでに8カ国で翻訳出版され、待望の日本版。

目次 : ロックアニマル/ 訓練中のアルピニスト/ ヒンズークシュ―アンリーシュド/ トロール壁/ バンダカー―モルドールの美/ 飢えへの渇望/ 瞬間に踊る/ 恐るべき子供/ 天空に描くライン/ シャイニング・ウォール/ 分かれ道/ トランゴ・タワー/ ナイト・ネイキッド/ アンダークリングのダンス/ チャイニーズ・マハラジャ/ 形而上のシンクタンク/ 核心

【著者紹介】
ベルナデット・マクドナルド : カナダ人山岳ジャーナリスト

恩田真砂美 : 上智大学文学部卒。同大学山岳部で登山を始め、ヒマラヤの高峰を中心に世界の山々をめぐる。日本山岳会会員。国立登山研修所講師・専門調査委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 100名山 さん

    必要に応じてパートナーを変え、許可を得ずに人様の山に勝手に登り、密輸入で登山資金を稼ぎ、ハッシッシを吸い、慣れた手つきで役人に賄賂を渡し、世間の評価を無視して、政情不安なポーランドを故郷に持つクラマーの評伝です。これを無法者と断罪するか、自由な芸術家と呼ぶかは読者にゆだねられます。冒頭のピオレドール賞に対するクルティカの思考から一気に引き込まれてしまいました。

  • yoneyama さん

    山登りの魅力の真髄は既存の情報や過保護な制度システムから逃れて一人で生きる自由をつかの間味わうこと。たとえ標高の低い近所の藪山でも、芸術的で自由な雪や沢のラインを自分で見つけて頂きに立ちたい。その時感じる「自由」は、百名山の整備された登山道とは全く違う種類の山登りです。こちらに書評を書きました。↓ https://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/AACHBlog/details.php?bid=768

  • takao さん

    ふむ

  • バンジーズ さん

    クルティカのアルパインスタイルも凄いが、ロレタンのニューアルパインスタイルはさらにその上を行く。 テントなし、ロープなし、何もなしを8000メートルで実践するクライマーは今でもいないだろう。

  • ナッキャン さん

    60年代フリークライマーの生き方がやっぱりいいよね。 今のスポーツ的なボルダリングにはない死と隣り合わせの中で山と対話し自分だけのスタイルで登攀する生き方が羨ましく、輝いて見えるただ、クルティカの中ではメスナーが名誉を欲しがるクライマーとして見ていたのは、少し残念。また、山岳ノンフィクションとして沢木耕太郎氏の名著凍との読み比べも良かった。

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