植民地がつくった近代 植民地朝鮮と帝国日本のもつれを考える

尹海東

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784883034376
ISBN 10 : 4883034372
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
360p;20

内容詳細

あらゆる近代は、すべからく植民地近代である。韓国歴史学における、親日か反日かの閉鎖回路からの脱出をはかり、植民地収奪論/近代化論の対立をのりこえ、東アジアにおけるトランスナショナル・ヒストリーの可能性をさぐる。―韓国の民族主義に批判の一石を投じ、「韓国歴史学界の異端児」と恐れられる尹海東の本邦初の単著。

目次 : 第1章 私の近代―絡みあうアイロニーの世界/ 第2章 植民地認識の「グレーゾーン」―帝国日本支配下の「公共性」と規律権力/ 第3章 親日と反日の閉鎖回路からの脱出/ 第4章 植民地官僚からみた帝国と植民地/ 第5章 民族主義は怪物だ/ 第6章 韓国民族主義の近代性批判/ 第7章 申采浩の民族主義―民衆的民族主義、あるいは民族主義を越えて/ 第8章 トランスナショナル・ヒストリーの可能性―朝鮮近代史を中心に/ 第9章 ジャラパゴス、あるいは孤立した楽園?―私のみた日文研と日本

【著者紹介】
尹海東 : 1959年韓国出身。ソウル大学大学院国史学科で博士号を取得。現在漢陽大学比較歴史文化研究所教授。韓国近代史、東アジア史研究

沈煕燦 : 1980年韓国出身。立命館大学大学院文学研究科で博士号を取得

原佑介 : 1980年日本出身。立命館大学大学院先端総合学術研究科で博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    著者は「韓国歴史学界の異端児」と呼ばれているそうで、植民地という暴力がみなぎる場所で、既存の親日/反日、支配/抵抗といった二項対立の枠を超え、植民地を通じて近代をとらえなおし、近代市民社会と民主主義の基幹となる公共性を論ずる大胆な試みを提示している。更に民族主義に備わった否定性を制御し、肯定性を普遍主義的な思考へと導き新しい可能性の領域へと飛躍させるためにはトランスナショナルな思考の必要性も説いている。韓国の学界では、近代歴史学を脱構築するような著者の試みは受け入れ難いのだろう。

  • ポルターガイスト さん

    韓国の立場から収奪論と近代化論の乗り越えをはかる。最近日本でも話題になった,韓国の民族主義を見直そうとする試みの源流と言える論者の本らしい。韓国の民族主義の相対化を呼びかけつつも,だからと言って別に日本の植民地政策を甘く描いたりはしていない。実証的というより観念的で人文学らしい論考が多かった。

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