未来を覗く H.G.ウェルズ ディストピアの現代はいつ始まったか

小野俊太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585291275
ISBN 10 : 458529127X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;19

内容詳細

生誕150年。SFの父が予見した未来、それは我々への警告。

目次 : 第1章 歴史の改変と『タイムマシン』/ 第2章 生命改造と『モロー博士の島』/ 第3章 自己改造と監視する目―『透明人間』/ 第4章 外からの侵略者と『宇宙戦争』/ 第5章 科学技術の暴走―『解放された世界』と『神々の糧』/ 第6章 来るべきユートピアとディストピア

【著者紹介】
小野俊太郎 : 1959年生まれ。文芸評論家。成蹊大学などで教鞭もとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スターライト さん

    H・G・ウェルズの作品は、実はあまり読んでいない。本書では『タイム・マシン』『モロー博士の島』『透明人間』『宇宙戦争』などのウェルズの代表的作品を取り上げながら、それらが書かれた時代背景とウェルズの問題意識、同時代や後世の作家に与えた影響などを分析した、格好の書。ウェルズが、世界(あるいは人類)がユートピアに至るには最終戦争を経なければ到達しないと考えていたことや、そのユートピアを現実を基準としている以上、どこか絵空事に見えてしまうという指摘には思わずうなった。ウェルズ作品を読みたくさせる一冊。

  • スプリント さん

    ウェルズは預言者なのか、それともウェルズの作品が人類の進歩の方向性に導きを与えたのか。

  • in medio tutissimus ibis. さん

    ウェルズのもたらした最大の遺産は、時間旅行や宇宙戦争をはじめとするSF的アイディアや、その発展としてのユートピア思想ではない。それらを現実と衝突せしめ、シミュレーションすることを可能とする解剖学的な視線こそが、アイディアを生きたものとし、理想郷を現実のシミュレーションとして成立させている。登場人物の心情を軽視しつつも、人類を生物学と社会学の元に理解するとき、自己を生物種の一つとして自然との対立を解消する不可思議な安寧を得るに至るウェルズの哲学は、神なき時代を生きる我々にとって大いに学ぶ所があるに違いない。

  • 志村真幸 さん

     本書は、『タイムマシン』『モロー博士の島』『透明人間』『宇宙戦争』『解放された世界』『神々の糧』を題材に、ウェルズの描いた世界を解析したもの。同時代の社会的な背景のなかにウェルズを位置づけ、その作品がもったインパクトと限界の両方が明らかにされていく。  いろいろときらめくようなアイデアが提示されており、ウェルズ作品を読み解く際の大きな手がかりとなる。ただ、全体的に充分な整理がなされているとは言えず、考察についても物足りない側面が強い。急いで書いた本だったのだろうか。

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