美しくないゆえに美しい女たち

小谷野敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784576211572
ISBN 10 : 4576211579
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
追加情報
:
365p;19

内容詳細

容貌で人を判断してはいけないという、ルッキズム批判があるが、容貌ゆえに人気があるという現象は止められない。それならばもっと美の範囲を広げるようにすべきである。人柄の魅力が容姿に優る、演劇史に残る名場面、お嬢さん顔、美とホラーは紙一重、桃色の鋼のような声…158人の美。

目次 : ジェニー・アガター/ シシー・スペイセク/ ローレン・バコール/ 春川ますみ/ 泉ピン子/ 四代目市川猿之助/ 六代目澤村田之助/ 六代目中村歌右衛門/ 樹木希林/ 安藤サクラ〔ほか〕

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化博士課程修了、学術博士(博士論文は『“男の恋”の文学史』)。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kokada_jnet さん

    現代実在女性の容貌についての本かと思ったら。アン・シャーリーら「世界名作劇場」の主人公やキャンディ・キャンディが登場。曲亭馬琴の悪妻と孝行な嫁などが登場。トーベ・ヤンソンの次には「ニルスの不思議な旅」の原作者が登場。「蒲団」のヒロインや、島崎藤村の不倫相手の姪もでてくる。エレノア・ルーズベルトが出たと思ったら、英国本格派のジョゼフィン・ティンが登場。結局、猫猫先生の人生で興味を抱いた女性たちについて、プロフィールを紹介し、極私的な感想を加えていくという本なのであった。奇書だが、これはこれで、非常に面白い。

  • 中玉ケビン砂糖 さん

    そういう線できたか……。常に「綺麗」でも「可愛い」わけでもないが、たまになぜか印象に残る人がいるのはなぜか、どう評すればいいのかという(あくまでも著者曰く)「ブス美論」をめぐる(夕刊フジっぽい)人物コラムの小篇集。ただし「ちょうどいいブス(©山崎ケイ)」ではなく、世間的に見ればみんな(ほとんど)美人。それにしても小谷野敦ってなんでこんなに「エラそう」な文章を毎度毎度書けるのだろうか。いわゆるハスミ的な「エラそう」ではなく、「東大出身で知識人の私が書いた」という絵に描いたように俗〜な「エラそう」

  • イワハシ さん

    博覧強記の著者が気の向くままに綴った気になる女性たちのエッセイ。内容は、あくまで個人の見解。最近こういう投げっぱなしみたいな仕事が多い気がする。

  • あざすたしあ さん

    実在の女性作家から女優、はたまたアニメのヒロインのキャンディキャンディまで、さまざまに「好きだな」とか「気になるな」と著者の心に引っかかる女性を好き勝手に書いたミニコラム。群ようこと小林聡美を好みっていうの、なんとなくわかる気がする。ちんまりした高くない子犬っぽい女性がタイプなんだな。マラソンのQちゃんも誉めてた! 川端の「雪国」や田山花袋の「布団」などのヒロインのモデルにされた女性たちのエピソードとかも面白かった。

  • K さん

    (202111,770.4)小谷野さんはとても好きである。岸本葉子好きという点は残念だが、今回も、チョイブスをうまく描写し、礼賛しており厭味がなく、取り上げられることは不名誉なことではない。上村松園という歴史上の偉人の逸話を開陳する話法、角田光代に関する小谷野さんの個人的な体験、三浦瑠璃の立ち位置に対する全男性を代弁する評など、照射角度もそれぞれ。容貌・人となり以外にも、トーベヤンソン内でのスナフキン評など、「!」な話も点在。フェミが怒りそうなタイトルだが、小谷野さんの女性への敬愛と知識量の伝わる一冊。

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人物・団体紹介

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小谷野敦

作家・比較文学者。1962年、茨城県水海道市(現・常総市)生まれ。1997年、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士(超域文化科学、東京大学)。大阪大学助教授、東京大学非常勤講師などを経て文筆家。2002年、『聖母のいない国』で、サントリー学芸賞受賞。2011年、「母

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