49人の皇族軍人 戦場に立った近代日本の影の主役たち 歴史新書y

小田部雄次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800309839
ISBN 10 : 4800309832
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
追加情報
:
319p;18

内容詳細

近代皇族男子総数の約七七パーセントが軍人となり、幕末・維新期の戊辰戦争以後、日清・日露戦争、満洲事変、アジア・太平洋戦争にいたるまで、現場指揮官、軍中枢、天皇の相談役といったさまざまな地位で関与していた―。天皇に次ぐ権威をもった彼らの、陸海軍人として果たした「役割」と「素顔」

目次 : 第1章 皇族軍人の誕生(詩歌と書道の宮家/ 戊辰戦争/ 政治要職に就く皇族たち)/ 第2章 国民皆兵と皇族の軍人化(「皇族自今海陸軍に」/ 士官養成学校と皇族/ 海外で学ぶ皇族たち/ 西南戦争と大元帥天皇の誕生)/ 第3章 出征する皇族軍人(日清戦争と皇族軍人―陸軍/ 日清戦争と皇族軍人―海軍/ 日露戦争と皇族軍人―陸軍/ 日露戦争と皇族軍人―海軍)/ 第4章 戦地から遠ざかる皇族軍人(日露戦争後の皇族軍人/ 第一次世界大戦と皇族/ ヨーロッパの空の下で)/ 第5章 政治的活性化する皇族軍人(軍縮から軍拡へ/ 混迷する中国戦線/ 帝国陸海軍の崩壊と皇族)

【著者紹介】
小田部雄次 : 1952年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、静岡福祉大学社会福祉学部教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    ○事細かに皇族軍人をおっています。お飾り的な部分があり、明治天皇が描かれた姿とは異なっているのではないかと感じます。戦前も戦後も皇族の気概をあまり感じないです。高松宮が前線希望したときの昭和天皇の発言が印象的です。

  • おらひらお さん

    2016年初版。華族・皇族に造詣が深い著者による一冊。これまでは中公新書のものを読んでいましたが、こんどは洋泉社・・・。ところどころ既読感もありましたが、新知見も多かったです。憲法改正で皇室が軍事的シンボルとなる日は来るのでしょうか・・・。著者はそれらは皇室の崩壊危機を招くと指摘しています。

  • 秋津 さん

    天皇、そして皇族の軍事上の役割について考察した一冊。戊辰戦争、日清戦争、日露戦争などへの皇族の従軍、皇族の軍人化の方針は維持されつつも、宮家廃絶の危惧などによる後方への配置、軍縮条約や国家改造運動などの政治運動をめぐり「天皇の代弁者」を超えた役割など、天皇の活動や華族の動きなども交えた「大元帥と皇族軍人」シリーズに続いて、明治からの「主体性をもった独立した軍人」としての皇族の動きを興味深く読みました。

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小田部雄次

静岡福祉大学名誉教授。昭和27年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。国立国会図書館海外事情調査課非常勤職員、静岡福祉大学社会福祉学部教授などを経て、現職。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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