昭和天皇と弟宮 角川選書

小田部雄次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047034914
ISBN 10 : 4047034916
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
224p;19

内容詳細

兄、昭和天皇を補佐し陸軍・海軍へと身を投じた秩父宮・高松宮を待ち受ける軍部の陰謀。皇弟の皇位簒奪を危惧した、元老西園寺公望の真意とは。昭和天皇と弟宮たちの生きざまや葛藤を丁寧に描いた新機軸の1冊。

【著者紹介】
小田部雄次 : 1952年生まれ。静岡福祉大学教授。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鐵太郎 さん

    皇位を継ぐことが確定している嫡子と、それ以外の弟たちとの違い。育ちの違いが考え方の違い、立場の違い、周囲の思いの違いに繋がるのか。大戦末期の、政治的に確立した皇室を目指す昭和帝と伝統に根ざした格式と権威を持った皇室を存続させようとする弟宮たちとのすれ違いなど、さまざまな歴史を経ているのですね。この本では、皇室はこれからもこうあるべき、と頑なに主張する考え方の中で、さまざまな国民の期待の狭間でぎりぎりに生きてきた戦前、戦中、戦後の日本の皇室の歴史が、好意的にゆったりと描かれています。

  • 海 さん

    なかなか跡継ぎができなかったらそれはそれで困るし、かと言って兄弟がいたらいたでやれ壬申の乱だ皇室典範に問題があるだの言って、で結局どうしたらいいのよ?と著者にツッコミを入れたくなった。この本でも秩父宮様は本当に真面目なエピソード満載で、だからこそ2.26事件の時にはああいうお立場になってしまったのだろうなあと思ったり。

  • 犬養三千代 さん

    兄弟とは言っても 並みの関係ではない。臣下として育つことと天皇のスペアであること、それは両立しそうで難しい。 昭和天皇、今上天皇そして皇太子殿下の「人生」を思うに人として気配りにストレスに押し潰されないことを祈るばかり。

  • たぬき さん

    戦前史の記述では、昭和天皇が 真空の軸として記述されることがある。力点でも 作用点でもない 支点としての天皇。 本書では さらに 仮想支点 成就されなかった支点としての弟宮の歴史。作業仮説としての支点を置くことで見えることもあるので、力点 作用点を知っていないと 支点は見えてこない

  • 石橋 さん

    何が言いたいのやらわからず面白くない。文章的にも主語がないことが多く、迂遠でぐだぐだと憶測を並べているだけに思えてしまう。前作はそこそこ面白く思えたはずなのに・・・残念。 男4人兄弟(他にも姉妹いますが)なんて、天皇家でなくても興味をそそるものなのにねぇ。

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人物・団体紹介

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小田部雄次

静岡福祉大学名誉教授。昭和27年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。国立国会図書館海外事情調査課非常勤職員、静岡福祉大学社会福祉学部教授などを経て、現職。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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