小澤征爾 / 村上春樹

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【中古:状態AB】 小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾 / 村上春樹

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基本情報

ジャンル
カタログNo
9784103534280
レーベル
日本
フォーマット
原作
:

商品説明

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小澤征爾さんと、音楽について話をする
小澤征爾/著 村上春樹/著


指揮者はタクトを振るように話し、小説家は心の響きを聴くように書きとめる。

「俺これまで、こういう話をきちんとしたことなかったねえ」。ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第三番、復活のカーネギー・ホール、六〇年代の軌跡、そして次代の演奏家達へ。「良き音楽」を求め耳を澄ませる小説家に、マエストロは率直に自らの言葉を語った――。東京・ハワイ・スイスで、村上春樹が問い、書き起こした、一年に及ぶロング・インタビュー。(新潮社)

【小澤征爾】
1935(昭和10)年、奉天(中国の瀋陽)生れ。桐朋学園短大卒。斎藤秀雄に師事。1959年ブザンソン、翌年バークシャーの指揮コンクールで一位となり、バーンスタインに認められ、1961年ニューヨーク・フィルの副指揮者となる。1962年NHK交響楽団の指揮者、1970〜1973年サンフランシスコ交響楽団の常任指揮者などを経て、1973年からボストン交響楽団の常任指揮者。古典から現代音楽まで広いレパートリーを持ち、世界のOZAWAとして活躍。

【村上春樹】
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。

内容詳細

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小説家はマエストロを聴き尽くす。東京で、世界の様々な場所で、時間を忘れ自由に語り合った一年に及ぶ日々。不世出の指揮者、その煌めく魂に触れる迫真のロング・インタビュー。

目次 : 第1回 ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番をめぐって/ 第2回 カーネギー・ホールのブラームス/ 第3回 一九六〇年代に起こったこと/ 第4回 グスタフ・マーラーの音楽をめぐって/ 第5回 オペラは楽しい/ 第6回 「決まった教え方があるわけじゃありません。その場その場で考えながらやっているんです」

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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小澤征爾も、私が長年聞いてこなかった指揮...

投稿日:2021/04/10 (土)

小澤征爾も、私が長年聞いてこなかった指揮者だ。ブザンソンのコンクールで優勝し、その後、トロント、シカゴ、そしてボストンなどで活躍していた日本人指揮者の小澤征爾をなぜ聴いてこなかったか。それは、小澤征爾をボロクソに貶していた偏向音楽評論家の宇〇功〇に影響されてきたからだ。あくまで自己責任であることは自覚しているが、小澤征爾の演奏から遠ざかっていた状況から救ってくれたのが、この本だ。村上春樹とのインタビューで構成されているが、対談のタイトルや小見出しを見るだけでも、ベートーベンのピアノ協奏曲第3番、カラヤンとグールド、グールドとバーンスタイン、インマゼールのピアノ、ゼルキンと小澤征爾など、音楽的好奇心をメチャクチャ刺激してくれる。内容も小澤征爾のバーンスタインとのやり取りや、サイトウキネンオーケストラのことなど、興味が尽きない。実際、この本に出合ってから小澤征爾指揮のCD「春の祭典」「ペトルシュカ」を購入し、その後CD16枚のBOXモノを購入して、遅ればせながら小澤征爾の芸術を味わっているところだ。

snk さん | 北海道 | 不明

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特に印象に残っているのは、マーラーの特異...

投稿日:2014/02/02 (日)

特に印象に残っているのは、マーラーの特異性について語り合った部分です。またサイトウキネンに対する評価やいろいろな指揮者の素顔など大変興味深く、一気に読めました。村上春樹さんはその作品のなかに渋い名曲(ヤナーチェクやプーランクなど)を登場させるのですが、クラシック関係者へのインタビュアーとしても素晴らしいと再認識しました。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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音楽家の知られざる心中や率直な思いを伝え...

投稿日:2013/05/20 (月)

音楽家の知られざる心中や率直な思いを伝えるべく、自らペンを執ったり、インタビューを文字に起こしたりした書物はこれまでにも数多ありました。しかしこの本が誰にも受け入れられる大きな要因は、対談の相手に、文章力は言うに及ばず、音楽に対する並外れた洞察力を持ち、それでいて音楽評論家とは全く異なる知識と視点をもつ村上春樹さんという人を当てたこと。彼が、音楽家が音楽を創造あるいは再創造するにあたって胸に抱く思いを、巧みに引き出して伝えてくれます。 小澤さんの言葉は、音楽を愛する人に対する敬意を絶やさず、それでもあくまで作品と作曲家とともに立ち続ける演奏家の至上命題を貫く者のそれです。これまでの小澤さんの活動を聞き続けた身には、頷くことだらけでした。 そうした中に、「僕はもともとレコード・マニアみたいな人たちがあまり好きじゃなかったんです。」という小澤さんの一言がでてきます。もちろんこの発言のコンテクストを読み取らないと、音楽家の真意を誤解するのかもしれません。しかし私がとりわけこの一言を興味深く思ったのは、この本の読者レビューで日本の典型的なクラシックファンとおぼしきレビュワーからこの言葉への反発が示されたことからです。図らずも、音楽家の思いと、日本の典型的なクラシックファンの姿勢とのずれに気づかされた瞬間でした。 演奏という行為を通じて、音楽には多種多彩な表現が可能であり、演奏家はそれぞれの信念に従って作品の再現を試みます。それぞれの演奏は、ですからそれぞれに絶対的な存在であって、それを過去あるいは未来の他の演奏と比較の中で聴かれることは、いかなる音楽家も望まないでしょう。演奏を録音して商品化する場合であってもそれは「自分の演奏を求める人に届ける」手段のひとつであり、他の演奏への対抗意識が動機であるわけではないのです。そして、どんな聞き手にとっても、演奏との出会いは本来、美術作品を見るのと変わることなく、見知らぬ土地への旅や新たな人との出会いのように、それぞれの機会にそれぞれ独立した喜びや失望を感じるはずです。 ですからこの言葉は、録音された演奏の比較を音楽鑑賞の目的にしてしまったり、ランキングに血道を上げたり、といった屈折した聴き方にこだわるレコード・マニアと、それを育ててきた音楽ジャーナリズム、とりわけ演奏の好き嫌いを声高に叫ぶ文章力稚拙な音楽評論家もとい音楽比較家たちに対し、そして誰よりも私自身に、そもそも純粋に音楽に向きあっていたときの本来の姿勢を思い起こさせるための警鐘にしておきたいと私は思っています。もちろん小澤さん自身にとっては、思わず口をついた音楽家の気軽な本音にすぎないでしょうけど。 書籍そのものの印象もさることながら、このような考察の契機となった言葉に対して(さらにはその言葉への反発を示したレビューにも)敬意を表し、そしてHMVの読者レビューを目にする多くの人にその言葉のコンテクストに触れ真意を読み解いて欲しい思いから、星5つの推薦マークを献上します。

kuzu2001 さん | 東京都 | 不明

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