昔話のコスモロジー ひとと動物との婚姻譚 講談社学術文庫

小澤俊夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061591462
ISBN 10 : 4061591460
フォーマット
出版社
発行年月
1994年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,263p

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読書メーターレビュー

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  • shikada さん

    人ならざるもの(動物など)と結婚する民話を整理して、そのバックボーンを探る一冊。民話のネタやオチは、大衆に受け入れられたからこそ語り継がれており、民話には大衆の結婚や信仰に対する考えが反映されている。日本と西洋では、話の傾向が違うのがおもしろい。日本では、ただの動物と結婚して、悲しいお別れをして終わるパターンが多く、西洋では魔法をかけられて動物化していた人間が元の姿に戻ってハッピーエンド、が多い。エスキモーなどの自然民族では、異類との婚姻をそもそも特異なものとはみなさなかったりする。

  • lemon tea さん

    動物と人との婚姻のある昔話を日本のものと外国のものと比較しながら系統だててて分析している研究書。様々な昔話を例にあげ説明しているので分かりやすく夢中になって読みました。日本の昔話はヨーロッパの人にとっては神話のように感じるらしく話の途中で終わっている印象のようです。結婚相手が魔法から解き放たれて幸せな結婚生活を送るという終わり方が完結というイメージのよう。とにかく面白かったです。

  • いさ さん

    マヨヒガ、見るなのタブーと並ぶ民俗学の代名詞・異類婚姻譚について、欧米(キリスト教圏)と日本を対比させています。語り継がれてきた物語の向こうには、どんな結末(あるいは経過)を望む聞き手と語り手がいるのか。それは、どんな人生観と宗教、あるいは世界観を持った人々なのか。絵本の中から、世界を俯瞰する視点に駆け上がっていきます。

  • まあやん さん

    人と動物の婚姻が出てくる日本の昔話と海外の昔話を比較考察している。特に西洋から見ると日本の昔話は伝説にみえるということ。西洋では必ず魔法によって人が動物に姿を変えていて、結婚によって終わっている。それに比べて日本のものには魔法は出てこない。そして終わり方も正体が暴かれると去っていくという西洋の人から見ると不完全な終わり方をしている。それぞれの文化、自然観、宗教観の違いから出てくるものだろう。興味深かった。

  • homkithi さん

    「ひとと動物との婚姻譚」異類婚姻譚を軸に、日本と海外を比較した一冊。動物の正体は実は人間であるという話が多い西洋に対し、日本では動物は人に化けることはあっても最後まで動物。これは人間の世界(文化的世界)と外界(自然界)の住み分けが厳格に意識しているからで、互いの来訪は許しても定住は許さない、とのこと。国内外の異類婚姻譚が試食的に楽しめます。

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