明智光秀 岩波文庫

小泉三申

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003122310
ISBN 10 : 4003122313
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
追加情報
:
197p;15

内容詳細

本能寺の変で、主君・織田信長を弑逆し、たちまちに敗死した武将明智光秀。その数奇な一生を描いて世に問うた、明治以後に書かれた初の伝記。反骨の史伝作家・三申が、蹶起せざるを得なかった悲劇の叛臣・光秀への敬慕、哀憐の情を、漢籍、日本古典を踏まえた達意の文章によって熱く語る。橋川文三「小泉三申論」を付す。

目次 : 家系及び六年の周遊/ 光秀と朝倉義景/ 光秀、信長に仕ふ/ 坂本拝領及び惟任氏/ 新領地における恩威/ 波多野征伐/ 明智氏の盈満/ 織田信長/ 武田征伐/ 饗応司及び死刑の宣告/ 能条畑の叛旗/ 本能寺の襲撃/ 京畿の仁政/ 山崎の役

(「BOOK」データベースより)

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光秀の再評価が明治から始まっていたのかと...

投稿日:2021/03/03 (水)

光秀の再評価が明治から始まっていたのかと驚くが、解説を読むとちょっと事情が分かる。これは一般向け歴史本の嚆矢となった「偉人史叢」というシリーズの一冊で、他のラインナップも負け組・悪役・不遇に死んだ人が半分を占めているのだ。なぜかといえば版元の社長が賊軍仙台藩から上京してきた方だから。本命だったはずの地元ヒーロー伊達政宗を刊行する前に終わってしまったのは無念だったろう。

tm さん | 静岡県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    当時、悪逆の臣下として捉えられていた明智光秀像に新たな見方を提示した一冊。作者は明智光秀の生涯での母殺しや主替えなどの逸話を読み解き、別の見方を提示しています。そして織田信長のように天下を取った者だとしても暴虐は許されず、周囲もそれを増長させる事への批難を説く。同時に悪名を被ってまでも主を諫め、暴走を止める事を明智光秀の逸話に見出しているように思えました。特に「明智光秀は武よりも文の人だった。文より芸の人だった」という評からの敬慕、明智光秀の辛い心情や状況を述べた後の「嗟哉」の言葉は作者の涙が見えるよう。

  • 浪花のレビュアー大将・寺 さん

    毎年秋になると書店に湧いてくる大河ドラマの便乗本が楽しみである。日本史好きにはこういう貴重なものが出てくると嬉しくなってしまう。今日は陛下が即位された日だが、昔、昭和天皇が「現在の皇室があるのは戦国時代の毛利と織田のお陰」と言ったという噂がある。その織田を討った逆臣明智光秀の史伝である。この本を読むと、皇室が豊かになったのは秀吉の頃からだとわかる。面白い。今よりも光秀が悪役然としていた時代の伝記だからか、光秀の復権の為に筆を奮っており、耐える古典的な教養人のイメージは本書がルーツかと思われる。

  • yamahiko さん

    史伝として楽しく読めました。今に伝わる明智光秀像を生み出した著者に俄然興味を持ちました。

  • shinshin2638 さん

    三申小泉策太郎は、明治・大正期の新聞記者、史論家、実業家、政治家。衆議院議員連続7回当選。幸徳秋水や堺利彦、共産主義者時代の林房雄を援助した人物。しかし三申自身は社会主義・共産主義とは真逆の思想の持ち主だった。なぜ幸徳らを助けたのか。困っている者には手を差し伸べる義侠心があったのだろう。戦前にはこういう「度量の大きい」人物が結構いた。現代は「我が身可愛さ」の人しかいないが。本書は明治30年刊行の近代になって初の光秀伝。それまで明智光秀は主君織田信長を弑逆した悪人という見方が一般的であった。

  • 田中峰和 さん

    著者の小泉三申は、若い頃こそ伝記作家として活躍したが、その後政治家として名を遺した。明治20年代の史伝ブームに乗り、江戸期は主君弑逆の汚名を着ていた明智光秀も見直された。小泉は織田信長の史伝も残しながら、その暗殺者となった光秀を悲劇の主人公として再評価する。丹波の波多野征伐に際し、開城させるため養母を人質として差し出したとされる光秀。信長の指示で波多野兄弟を処刑させたため、養母も斬殺されたとされる顛末は有名。だが、小泉は「太閤記」など光秀の冷徹さを強調し貶めるために作られた物語とする。文語体は読みづらい。

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