虹の彼方 集英社文庫

小池真理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087463149
ISBN 10 : 4087463141
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
追加情報
:
16cm,676p

内容詳細

間に合ってよかった…。女優の志摩子と作家の正臣。48歳と43歳の女と男が出会い、恋に落ちる。それぞれに家庭があり、名声がある。この恋が、どれほど周りの人を傷つけるのか、世間の非難を浴びるのか。わかっていながらも、無防備な子供のように愛し合うふたり。遊びの恋ならどんなに楽だろう。もうもどれない、もう一人では生きていけない。切なさが胸をうつ第19回柴田錬三郎賞受賞作品。

【著者紹介】
小池真理子 : 1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で第5回島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で第19回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あさひ@WAKABA NO MIDORI TO... さん

    第19回柴田錬三郎賞受賞作。不倫小説にもいろいろテイストはありますが、本作はかなり読みごたえのある大作って感じですな 。もしそのような展開になっても責任ある大人であれば抑制も効かせるところでしょうけど、あえてノンブレーキで暴走するところに小説ならではの醍醐味があって面白かったです。自分自身を現実にはまあ、あり得ないそんな世界に投影してみるのも、不倫小説の密かな楽しみ方かも(*^^*)

  • Satomi さん

    なんか…エロいっす♡笑♪48才の女優と43才の小説家のダフル不倫。いい年の大人が地位も名誉も失う覚悟で溺れる恋。まさしく溺れる2人。そこには何が待っているのか…。貪りあうさまがやたらと生々しい。恥ずかしくなるほど互いを貪りあう。使い古された手垢のついた色恋をここまで盛り上げる筆力はさすが小池さん!! 誰かを傷つけてまでも落ちてしまう恋、どうしても手に入れたいと思う人に出会う状況が羨ましいと思ったり…もうぶっちゃけ身体がムリと思ったり…笑。

  • ミカママ さん

    お互いに人生の絶頂(公私ともに)にある男女が、出会って惹かれあい、どうしようもない深みにはまっていく物語。そのドキドキする過程を、男女それぞれの目線で追える(これかなり大事)のがうれしかった。恋の始まりに、相手の家庭や過去の恋人に嫉妬するさまが、まるで自分を見ているようで。志摩子と同年代の私、正臣の「間に合ってよかった」という言葉がとても心にしみました。ただ逃避行はいただけません。ほかに方法があったはず。久しぶりに現実逃避できる、恋愛小説の極上品を堪能させていただきました。

  • カブ さん

    女優の志摩子48歳と、小説家の正臣43歳の大人の恋のお話。それぞれに家庭があり、仕事も順調な二人は出会って好きになってしまった。人を好きになるのに、理由はいらない。二人でいる時のキラキラした感じと、好きすぎてどうしようもなく不安な感じがせつない。

  • KEI さん

    40代後半の女優と作家のW不倫の物語と言えば簡単だが、2人の出会いや互いの激情に流される姿をイヤっと思うほど長々と描かれていた。お互いに家庭もあり男には愛すべき双子がいるが、捨て去っても構わないと思うほどの情熱が読み手を飽きさせない。一般常識に当てはまるなら、先に離婚があっても良かったのでは?とは思うが、それでは小説にはならないだろう。逃避行の後にメデタシとなりそうなラストだか、恋の熱情と現実の生活は違うよ。と2人に教えたい(笑)

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